全国の通信記事
2023年9月15日
静岡中 修法師会が交通安全祈祷会など
【静岡中】静岡県中部修法師会は9月15日、富士宮市東漸寺(黒崎政秀住職)に於いて、交通安全祈祷会並びに日本国内外災害被災地復興祈願読誦会を開催した。交通安全祈祷会では東漸寺檀信徒の他、修法師以外の管内教師も参列し、国内の交通安全を祈願した。挨拶の中で黒崎住職は「この読誦会は、交通遺児救済の会の活動に賛同して始まり、集まった浄財を寄付していた。会がなくなった今も修法師会の活動の一環として交通安全を祈り、浄財を多方面に寄付させて頂いている。」と挨拶。参列の檀信徒は皆真剣に耳を傾けていた。また座を別にして復興祈願読誦会が厳修され、日本国内外で起こる大小の災害からの1日も早い復興と被災者の心の安穏を祈った。春木泰誠副会長は挨拶の中で「この静岡中部は災害の少ない有難い土地であるが、国内外に目を向けると台風や洪水、地震の被害からなかなか復興することのできない地域が多くある。日蓮宗教師が集まって上げたお経の力が届いて、1日も早く元の生活を取り戻してもらえることを願っている」と、祈りの力の大きさを強く訴えた。同会は今後も会員寺院を会場に、この読誦会の開催を継続していく予定。
2023年9月14日
秋田 盲導犬贈呈貸与式
【秋田】日蓮宗秋田県社会教化事業教会(藤倉信行会長)主催の盲導犬贈呈貸与式が9月14日、秋田県心身障害者福祉センターで行われた。式では、まず藤倉会長より「平成26年以来9年ぶりの6頭目の貸与となります。盲導犬が視聴障害者の皆さんと社会とのかけはしとなる役割を果たし、盲導犬がいるのが当たり前の光景になって、互いに助け合う世の中が実現することを願っています」と挨拶があり、続いて貸与者である小玉力さんに、北海道盲導犬協会(和田孝文会長)が育成したワァグ号が贈呈された。小玉さんからは「前回5頭目のいふう号も日蓮宗の皆さんから貸与していただきました。今回のワァグとはずっと一緒に過ごしていきたい」と謝辞を述べられた。この盲導犬貸与は約9年ぶりであり、平成4年から始めて以来今回で6頭目の贈呈となっている。又社教会として現在、北海道盲導犬協会と提携をしており、その理由として秋田県のような豪雪地域には如何なる雪道に対応出来る盲導犬でなければならない現状がある。その点について北海道盲導犬協会の場合、どのような悪路の雪道にも対応出来る訓練を行っているので、貸与者に安全に過ごして貰う事が出来るという背景がある。
閉会後に秋田駅前に移動し、社会教化事業協会会員を初め、小玉さん、秋田県盲導犬使用者の会の方によって、次回盲導犬貸与に向け募金活動が行われた。盲導犬は一頭が非常に高額である為に、これを毎年7月と9月に開催し、又秋田県内の日蓮宗寺院と、その檀信徒の協力による「1日10円運動」の募金活動、バザー活動などを行っている。今回の募金活動には老若男女問わず数多くの方が賛同をして募金する姿が見られた。
2023年9月12日
神奈川2 龍口法難会
【神奈川2】九月十二日(火)神奈川県藤沢市片瀬、霊跡本山寂光山龍口寺(本間日恩貫首)では、七百五十三年の龍口法難会が朝より深夜一時すぎまで執り行われた。
今年も十一日、十二日の朝から夜中まで境内には、お経が響き渡り、十二日の夕方六時と十三日の零時の大法要は滞りなく行われました。本年は、五年ぶりに本堂内の高台が設けられ難除けのぼた餅が、高台から撒かれた。撒かれる前には、感謝の気持ちを日蓮宗の儀式によって、お題目「南無妙法蓮華経」が唱えられ、難除けのぼたもちが撒かれた。感染症が広まり中止の年があり、感染症予防より試行錯誤の上数年間は参拝者に配られていた。
また夕刻より近隣・遠方の寺院・団体の合計二十二講中による、纏い・万燈の奉納も行われた。昨年以上に龍口寺の境内と街中には太鼓と笛の音色と掛け声に威勢よく纏が振られた。参拝者からの歓声も大きかった。参加者の中には、遠くは岩手県から纏を振りに来られている方もいた。その方は、纏い・万燈の文化を今では岩手県で行ってもいる。参加者は、限界まで纏いを振り太鼓を打ち、疲れても、振れる感謝を笑顔で表していた。
また、神奈川県第二部の布教師会では、毎年、日中腰越の町から片瀬の町へ唱題行脚を行い、山門にて街頭布教を行っている。本年も行った。また二回の法要前には二部布教師会会長(三浦市實相寺住職 植坂泰雄)により法話が行われ、特に夜の法要前は静かに話しを聞く方が多く見られた。
今年も全ての行事が終わり本堂の扉が閉まり消灯後、境内は静まり返った。外へでて空を眺めると星空に囲まれていた。時計を見ると七百五十三年前に日蓮聖人が土牢から引き出され敷皮石の上で斬首刑になりそうになった丑の刻であった。そんな昔の話ではないが、夜の法要は十三日の深夜二時に行っていたころがあった。