全国の通信記事
2021年2月16日号
秋田 宗祖降誕800年慶讃記念シードル奉納
【秋田】秋田県横手市正法寺(金光淨住職)の檀徒役員である土岐彰寿氏(トキあっぷる社代表)が、宗祖御降誕800年を記念して企画されたシードル(りんご酒)を完成させた。
土岐氏は現在、青森県五所川原市に於いて実家のりんご農園を継いでいると共にトキあっぷる社の代表も務めており、シードルやりんごジュース等の製造・販売も手掛けている。
また、祖父が日蓮宗僧侶ということもあり、幼少より法華経の縁が深く、現在に至るまで「日々の生活の支えが御題目である」と語る土岐氏は、記念シードルを醸造した経緯として、日頃の感謝を形にすべく、自ら思いを込めて育てたりんごを使い、恩返しをしたいとの思いがあった。
シードルのラベルには「導きの 合掌実りし 八百年」と書かれており、これは日蓮聖人への感謝と喜びの意が込められている。
完成に際して土岐氏は「日蓮聖人のお導きによる合掌が、今この時の為にあったのだと感じている。現在、我々の生活は感染症により一変した。それでも我々は、家族や友人、仲間との縁を絶やさぬように、様々な智慧を尽くし繋がろうと努力し、変わらないために変えて来た。更には、行動の自粛や予防策は、自分は元より大勢の命を大切にする行いそのものではないかと考えている。そして、いのちに合掌をまさに今体現する時期なのではないかとも感じている。御降誕800年という節目を、少しでも多くの方と一緒に慶讃できるように本数を用意したので、皆様の今後の信仰の一助となれば幸いです」と語った。
また、久遠寺(内野日総法主)、池上本門寺(菅野日彰貫首)、誕生寺(石川日命貫首)、中山法華経寺(新井日湛貫首)、龍口寺(本間日恩貫首)、妙本寺(鈴木日敬貫首)等に奉納することが決まっている。
2020年6月30日号
秋田 訃報・分銅瑞泉師
【秋田】分銅瑞泉師(秋田県五城目町宗延寺第26世)6月30日遷化、世寿88歳。法号は和光院日優上人。本葬儀は7月11日に柴田寛彦師(能代市本澄寺住職)を導師に営まれる。
分銅上人は、母校五城目高校にて国語の教鞭を取り、地元の方との交流も深かった。また昭和46年からは、長らく池上本門寺に勤務し執事を務められ、平成14年6月16日に宗延寺第26世の法灯を継承された。
これまで宗延寺入口の掲示板には、月毎に瑞泉上人自らが作成した掲示物が貼られてきた。温かみのある言葉や文字と、季節を感じさせるイラストは柔らかなタッチで描かれており、毎回楽しみにしている地域の方も多かった。感謝の心を大切にし、多くの人に気遣いを忘れない方で、宗門内外の人に慕われていた。
2020年2月20日号
秋田 第52回 交通安全祈祷会
【秋田】2月20日、日蓮宗秋田県修法師会(阿部龍翔会長)は第52回交通安全祈祷会を秋田市セリオンで開催し、管内僧侶・檀信徒合わせ約100名が参加した。
最初に山田恵大師(妙倉寺布教所)より法話が行われ、式では阿部会長を導師に水行・祈祷会が厳修された。法要では加持祈祷や東日本大震災物故者への追善回向、交通安全の祈願簿が読み上げられ、一心に祈りを捧げた。
最後に、参加者からは「今年初めて参加させて頂いた。水行する姿を見て、身の引き締まる思いでした。また大勢の僧侶からご祈祷を受け、大変感動した。この縁を大事にしてまた参加したい」と語った。尚、今回交通安全を申し込まれた台数は3898台に上り、浄財の一部は昨年台風などにより被害が大きかった千葉県南部の修法師会へ寄付金として贈呈される。