2023年2月23日
神奈川3 内山裕明師の帰山國祷会
【神奈川3】2月23日(木)、平塚市法傳寺で日蓮宗大荒行堂の600日間成満に当たる参籠を終えた内山裕明師の帰山國祷会が執り行われた。
午前9時30分、近隣の警察署より同行僧・檀信徒とともに本堂まで行列を実施。10時20分から、本堂正面にて迫力ある水行式が行われた。
続いて午前10時55分、内山師の帰山を祝した帰山國祷会が本堂で行われ、80名以上の寺族・檀信徒が参列した。
式に先立ち、山﨑浩道宗務所長から修法師範傳師相承の認証証、小泉海文修法師会長から結界修行600日成満の允許証が内山師へ授与。続いて内山師が檀信徒へ御本尊を授与し、帰山奉告式が開式。
式中、内山師は國祷会祭文を同寺の本尊へ読み上げ、修法布教へ精進することで、世界中の全ての命が互いの仏心に合掌し合える安穏な社会づくりを目指すことなどを誓った。
法要の最後、山﨑宗務所長・小泉修法師会長から祝辞が述べられた。それぞれ、荒行堂で600日の修行を終えた僧侶は稀有であり、管内の歴史の中でも内山師が2人目であること、千日の修行を終えて阿闍梨を目指してほしいことなどが伝えられた。
その後、尾沢勇筆頭総代・内山裕明師・内山一明住職から謝辞が述べられ閉式となった。筆頭総代・内山住職からは、苦しい修行に耐えてきた修行僧への労いの言葉がかけられ、これからも修法道に邁進することで同寺を繁栄させていきたい旨が述べられた。内山裕明師からは、修法の奥義を極めるために参籠へ参加したが、回数が進んでも荒行が苦しいことに変わりはないこと、同行僧に恵まれ無事成満することができたことへの感謝の気持ちなどが述べられた。
閉式後は参列者に向けて特別祈祷が行われた。檀信徒は頭を垂れ、敬虔な面持ちで、迫力ある祈祷を受けた。