2022年11月8日
山梨3 第28回山静教区教学研修会
【山梨3】令和4年11月8日、身延町下部、下部ホテルを会場に、第28回山静教区教学研修会が『日蓮聖人と身延山』を表題に行われ、講師には東京都法養寺住職、身延山大学仏教学部教授、木村中一先生に講演を頂いた。当日会場には60名程の参加があった。
令和5年は身延山開闢750年の節目の年に当たることから、日蓮聖人の身延入山から身延でのご生活の様子、壇越の様子等をご遺文から読み解く講演となった。
講演では、佐渡からの赦免後、鎌倉幕府での対談にて宗教者と治世者の考えの違いから「三度国をいさむるに用ずば、山林にまじわれ」という古事に習い、波木井実長の招きに応じて身延山へ出立するまでの聖人の思いから始まり、入山当時の身延山の様子がいかに過酷な場所であったかが事細かに記されていることが紹介された。
また、四条金吾や池上兄弟、阿仏房などの壇越らに宛てられた御遺文から身延に於ける檀信徒の教化や聖人を慕って身延に詣でた方々への温かい思いを改めて知ることができた。
講演に於いて木村先生は、御遺文からは日蓮聖人の人柄や身延での生活がいかようなものであったかが伺えると述べられ、一日にわたる内容の濃い講演に参加者は惜しみない拍手を送り、研修会幕を閉じた。