2022年10月22日
兵庫北 但馬信行会
但馬信行会開催
【兵庫北】宗務所主催、日蓮宗兵庫県北部檀信徒協議会・但馬日蓮宗青年会・日蓮宗兵庫県北部寺庭婦人会協賛の但馬信行会が10月22日、香美町若松区コミュニティセンターを会場に、コロナ禍での延期で3年ぶりに開催され、各地より僧侶と檀信徒を合わせて113人が出席した。
午後12時に冨森和彦檀信徒協議会副会長が、開会のことばを述べ、その後「日蓮聖人の御誕生」と題して、千葉県鴨川市両親閣妙蓮寺住職上村貞雄師による法話が行われた。上村師はレジメを参照しながら「日蓮聖人は本化上行菩薩の再誕であり」そして「日蓮聖人が清澄山で初めてお題目をお唱えになった理由は、日本で一番最初に日の出が見られる場所であるから」また「太陽が明るくすべてを照らすように、法華経も同様に不善によってもたらされる一切の闇を無くしてくれる」等、「日蓮聖人はすべてが太陽に結びついているご縁をもった方である」と話された。また自我偈の「質直意柔軟」の意味を俳人の荻原井泉水(はぎわらせいせんすい)の『豆腐』という随筆の中から「豆腐は四角四面だが、カチカチでは無く形をとどめる程度に柔らかい。他の食材と一緒に調理されてもその食材を挽き立て特徴を邪魔をせず、自身の持ち味も損なわない。そのままでも美味しいが、煮る・焼く・揚げる等、どんな調理法も可能である。与えられた時、場所、相手に応じて適応し、しかも相手を生かしてゆく。自然に他と調和することが出来る」と、心を柔軟に保つことの大切さなどを話され、約1時間にわたる法話に、会場の参加者は熱心に耳を傾けていた。
法話の終了後、佐竹英文副長より謝辞が述べられ、その後、会場の設営を担当した法正寺白瀧清泰住職並びに伊藤誠総代の挨拶が述べられ、小休止の後法要が行われ、次いで寺庭婦人会の先達によって宗歌・仏讃歌・和讃の奉唱が行われた。そして最後に豊岡市妙光寺住職清瀬一能師を導師に唱題行が行われ、冨森和彦檀信徒協議会副会長が、閉会のことばを述べ、午後4時前に解散した。