2022年8月26日
神奈川1 大岡川施餓鬼法要流灯会
【神奈川1】令和4年8月26日。横浜市中区末吉町の「旭橋」際の大岡川河畔で、立正和協会(片沼顕修会長)主催の大岡川施餓鬼法要流灯会が営まれ、来賓僧侶7名と寺庭婦人会・檀信徒数名が参列した。
立正和協会では、戦後まもなく昭和23年より継続してこの法要を行っているが、昨年と一昨年は新型コロナウイルス感染症の影響により、大岡川での開催は叶わず、同会の役員による東京湾本牧沖での灯篭流しが行われた。74回目を迎えた今回は、3年ぶりに大岡川で法要が営まれた。
この法要では、戦没者、関東大震災や近年頻発する地震・風水害等の天災の物故者、交通事故・水難事故等の都市災害の物故者、祖先を始めとする過去因縁の一切の精霊の供養のために、施餓鬼法要を営み、法号・名前などを書いた灯籠を流す。
午後6時前、会長導師のもと施餓鬼法要が開式。導師の表白文後、自我偈の転読。檀信徒や道行く人のお焼香が始まると同時に、川に浮かべた船から、約200基の灯籠が一つずつ丁寧に放たれた。自我偈やお題目が響き渡る中で、色とりどりの灯篭が、風に煽られながら、ゆっくり列を描き、集まったり離れたりしながら、大岡川を下った。 横浜の喧騒を忘れさせる雰囲気の中、道行く人々も足を止めて、手を合わせ、お題目を唱えながら、灯籠の行く末を見守り、諸精霊に供養の気持ちを手向けていた。