2021年7月16日
新潟西 中越沖地震十五回忌法要
【新潟西】七月十六日、新潟県柏崎市番神堂(秋山文孝主管)で、中越沖地震十五回忌慰霊法要と復興祈願会が行われた。
平成19年に発生した中越沖地震では、柏崎市や刈羽村などで深度6強を観測し、15人が死亡し、2316人が重軽傷を負った。番神堂も鐘楼堂が全壊するなど大きな被害を受けたが、多くの協力を得てその年のうちに鐘楼堂は再建され震災復興のシンボルとなった。以来、毎年中越沖地震で亡くなられた15名の慰霊と、全国各地の自然災害の復興のための法要が執り行われている。本年はコロナウイルス感染症拡大防止のため規模を縮小しての実施となった。
法要に先立ち地元の青年僧による災害復興行脚が執り行われ、力強い御題目の声が市内に響き渡った。また震災の発生した10時13分に黙祷が捧げられたほか犠牲者の慰霊のため15打の鐘がつかれ、日本海や市街に向けて読経を行った。
番神堂の主管をつとめる秋山僧正は「中越沖地震の慰霊は今年で15回忌となった。本年は日蓮大聖人の御降誕800年、佐渡入国750年の記念の年に当たる。新型ウイルスで人々の気持ちが沈む中だが、なんとか頑張ってともに乗り越えていきたい。震災復興のほか早く感染症が収束し人々の生活がもとに戻ることも祈願した。」と語り、地震の記憶を風化させないためにも今後も法要を続けていきたいと気持ちを新たにした。