2020年3月23日
愛媛 松山市法善寺開創450年祭
【愛媛】3月23日(月)、法善寺(愛媛県松山市北条辻1358?2)にて開創450年祭並びに久遠堂落慶式・春季彼岸会法要が営まれた。
開創元亀元(1570)年である法善寺が開かれてから、今年で450年。春のお彼岸とあわせて記念事業である永代供養堂の久遠堂の落慶式を行い、この久遠堂に檀信徒のしたためた写経を納めた。
はじめに、本堂にて日蓮宗総本山身延山久遠寺の祝辞が披露された。法要では、檀信徒と共に読経・お題目をお唱えし、日頃無事に過ごさせている事をご先祖様に感謝し、私たち自身がこの世(此岸)から仏様の世界(彼岸)へと、渡るための仏道修行を誓った。
法要が終わると、清正公堂前にて、渡部公典氏、渡部圭三氏ら上難波有志による伊予万歳の柱揃えの奉納が行われ、その後、久遠堂の落慶式・特別祈祷が行われた。
伊予万歳は、文化文政時代に地方行事として正月行事から村の神社仏閣などの祭礼や縁日で催されることとなったものが元になったものである。それが後に、人形浄瑠璃や歌舞伎の影響を受けて、語りや小唄を取り入れられた。芸題も三番叟、柱揃え、豊年踊り、各地の悲恋物語など多く数えられ、現在なお愛好者の集まりでもって、北条地方の郷土芸能として色濃く残っている。
伊予万歳の柱揃えを終えると、法華和讃の奉納、久遠堂の落慶式が行われ、読経中に焼香をされた檀信徒は、静かに合掌し、礼拝されていた。
最後に、日蓮聖人御尊像前にて、全員で合掌、お題目をお唱えした。村口泰則住職より「本日はお参り有難うございました。」