2019年5月12日
新潟東 堀部安兵衛の母「るい」の350回忌法要
【新潟東】高田馬場の助太刀で名を馳せる堀部安兵衛の母「るい」の350回忌法要が5月12日、墓所の新発田市法華寺で営まれ、約100人が集まった。
安兵衛は生後間もなく母と死別し、寂しい幼年を過ごした。また母・るいも乳飲み子を残して逝くことは無念だったと想像できる。そんなことから「いのち」や「親子の絆」について考えるきっかけにしようと、毎年この法要が営まれる。今年は350回忌の節目となるとともに、母の日と重なることから、「親子蕎麦打ち体験」、お笑いタレント・横澤夏子さんの母・横澤富士子さんを招いて「親と子」を題材に子育て講話、「安兵衛太鼓保存会」の太鼓の奉納など行われた。
「親子蕎麦打ち体験」は母を恋う安兵衛になり替わり、親子で蕎麦を打ち、子どもは現代の「安兵衛ちゃん」になってもらい、安兵衛の母の墓前で「ありがとう」と感謝の気持ちを込めて蕎麦を奉納した。またこの日は境内で「元禄そば堪能会」も行われ、一風変わった甘いタレ・「江戸だれ」など地元のお蕎麦屋さんが安兵衛が活躍した元禄時代の文献を調べ再現させた。
本田義昌住職は「一連の企画は皆が笑顔になることがテーマ。今の自分があるのはご両親のお陰。その両親が存在するのはご先祖さまのお陰。このありがたい命のつながりに感謝できるきっかけとしたい。今年も未信徒の人が大勢来て一緒にお題目を唱えられてよかった」と話している。