2019年5月12日
山梨2・長生寺に七面堂
【山梨2】七面大明神は富士川の氾濫を防ぐとされ、富士川流域では特に信仰が深く、700年以上の歴史がある長生寺でも本堂建立当時から、七面堂は建っていました。しかし、明治後期の富士川大洪水により七面堂が流失され、七面堂及び七面大明神も流失しましたが、450年位前に作られた七面大明神と厨子は当時の檀家さんが探し、お祀りしていました。
しかしこのたび、長生寺の檀信徒の皆様強い要望により、「日蓮聖人御降誕八〇〇年記念慶讃 高田山長生寺七面堂再建落事業として」総代長芦澤義文氏が中心となり、七面堂再建を進め、昨年6月に地鎮祭を行い、本年5月12日に落慶法要を奉行しました。この再建事業には檀信徒の皆さまのご寄付やご協力なくしては行うことができませんでした。
この回は身延山大学の先生方のご指導や学生の協力もあり、とくに柳本伊左雄特任教授が約5m四方の龍の天井画を描き、同教授の指導により七面大名神・厨子の復元・天蓋の制作も行われました。また、落慶法要の式衆も身延山大学の学生が行い、修法も同大学職員も佐藤英煌上人が行いました。
長生寺松木本隆住職は「今回の再建は、総代世話人及び檀信徒様の深いご理解とご協力により再建することができ深く感謝しております。また、再建にあたり身延山大学の先生や工房の指導によりなるべく史実に沿った上で、現代にもあった七面堂を再建することができました。」と話しています。