2019年4月29日
北海道南 福島町妙蓮寺で法灯継承式
【北海道南】平成31年4月29日、福島町妙蓮寺で第4世岡観要師から第5世岡要樹師への法灯継承式が行われ、僧侶檀信徒を合わせて約200名が参列した。
桜前線が北海道にも訪れ、爽やかな陽気の中、13時より万灯講に先導され、檀信徒・稚児を伴っての入寺練行列が行なわれ、団扇太鼓とお題目の声とともに、見守る沿道の人々のあたたかい声が町内に響きわたった。
続く本堂での法灯継承式では、観要師から要樹師へ払子が手渡された。
挨拶では観要師が「多くの方に助けられていることを実感しながらの50年。新しい時代への良き節目に一片の悔いなく託せることは誠にありがたい」と涙ながらに語り、
新住職となった要樹師は「全てのご縁に感謝の気持ちを忘れず、檀信徒の皆さまの喜び・悲しみに寄り添い、地域より信頼されるお寺であり続けることを目指し精進していく」と力強く誓った。
集まった笑顔の檀信徒からは口々に慰労と激励の言葉が贈られていた。
退寺した観要師は昭和43年に入寺、50年余に渡り住職として寺門興隆と檀信徒教化に尽力した。北海道南部管内において伝道担当事務長、宗務副長、声明師会会長、日蓮宗新聞支局長などを歴任。宗門においても僧道林主任を務める他、声明師としてさまざまな記念法要に出仕。継承式に先立ち宗門から一級法功賞が授与された。