2019年4月7日
神奈川3 小田原市妙善寺で入寺式
【神奈川3】平成三十一年四月七日(日)、小田原市酒匂妙善寺にて第二十九世加納信悟師から三十世加納祥有師への法燈継承入寺報告法要が有縁の教師、寺族、檀信徒が約七十名参列し厳修された。
法要に先立ち、日蓮宗管長菅野日彰猊下代理として神奈川県第三部宗務所山﨑浩道所長より信悟師へ退職証が伝達、続いて日蓮宗宗務院中川法政宗務総長代理として山﨑所長より住職認証書が伝達された。
住職として意義を正し示すため、邪悪を払う功徳があるとされる法具・払子の継承が行われ、「この法燈は法華経、お題目の光明、全ての生きとし生けるものに現世安穏後生善処を伝えるものであります。当山開山以来の歴代先師上人、お支え下さった檀信徒の皆さま、そのお蔭がありまして、本日の法燈を継承することができました。皆さまのための法燈をどうぞ宜しくお願い申し上げます。」と期待と願いの言葉を新住職である祥有上人へと託された。
勧請読経の後、御寶前に向かい「今般 沙門某 仏祖三宝諸天善神の御加護 更には全ての檀信徒の外護の賜物として また日穎上人の教導の結実 その大恩をもって法燈継承の式典に臨む 本日茲に謹んで沙門日康 尊き仏縁に恵まれ、正副干与人各聖 檀信徒各位の推挙を頂き 三十世の法燈を継承したて奉る もとより薄徳垢重の身なりといえども 恩山の一塵徳海の一滴に謝し 一身ただひたすら本化の大聖に帰命し奉る 願わくは 開山日明聖人以来歴代の諸上人 並びに守護の善神 密に威力を垂れ給え 更に 諸師諸聖の加被を蒙り 寺檀和融にして水魚の契り愈々堅く 所縁吉祥にして 相携えて寺門興隆に努め 異体同心以て四海帰妙 広宣流布の祖願達成に精進せしめ給え」と力強く述べた。
結びにあたり、謝辞では筆頭総代朝倉雅壽氏より「四十六年の長きに亘り妙善寺の護持発展にご尽力いただいた信悟上人、誠にありがとうございました。本日より妙善寺をお護りいただく祥有上人、信悟上人が築かれた妙善寺を更なる発展と私たち総代一同も新住職とともに成長し手を取り合い協力していく所存でありますので、檀信徒の皆さまにはご理解とご協力をお願い申し上げます。」
続いて新住職祥有上人は「師父・信悟上人は唯只管に、三宝に御給仕し、法華経・お題目をお唱えし、そして弟子である私に対し、言葉で指導することなく、自らの信仰の姿をもってその道を示していただきました。私はその姿はまさに『法華経の行者』であり、日蓮宗教師として目指す姿の一つであると確信しています。そんな師父より本日、法燈を継承させていただくこと、誠に身が引き締まる思いです。昨今の社会情勢ではお寺の役割は昔と比べて大きく様変わりしています。しかし、お釈迦様・日蓮大聖人様のみ教えは常に私たちを照らし、導いて下さるものであります。そのみ教えによって、私自身が慶びをいただき、その慶びを一人でも多くの方に伝え、共に良き道を歩んでいきたい。住職として就任するにあたりそのような願いを抱き、これより日々の法務を執り行っていく所存であります。不肖薄徳垢重の身であります故、どうか各聖各位に於かれましては引き続きのご教導賜りたく伏してお願い申し上げます」と新住職としての決意を述べられた。
また、四月二十二日(月)には箱根湯本ホテルにて管内外有縁の教師、百十名が出席し、入退寺報告披露宴が行われた。