2019年2月12日
神奈川3 中原善雄師帰山式
【神奈川3】二月十二日(火)、平塚市・慈雲山慈眼寺にて、中原善雄日堂上人・日蓮宗大荒行堂結界修行参百日成満帰山奉告式が執り行われた。
午前十時、本堂正面にて同行僧八名と共に迫力ある水行式が行われた。
午前十時半、日堂師の帰山を祝し参集した檀信徒が参列する中、慈眼寺本堂にて帰山奉告式を厳修。第五行全堂代表・佐野前明師より結界修行参百日成満の允許証の授与が行われ、帰山奉告式が開式。
式中、帰山奉告文にて、 日堂師は、「佛祖の御恩に深謝すると共に今日以来益々慈眼寺が栄え、法華経の教えが広まり、皆が南無妙法蓮華経の御題目で一つとなり慈しみ深い仏様の子として自覚し、支えあって生きる平和な国造りを示す立正安国の教えに基づき、感得する大黒相承祈祷秘伝を以て国家再建を祈る。更にはこの度の沙門の修行に當たり、御支援頂いた各聖・慈眼寺檀信徒各家・本日参詣の面々息災延命にして心中の所願成就を祈念し、この日を迎えられたことに佛法僧・諸天善神・慈眼寺歴代の先師に厚く厚く感謝したもう」と力強く慈眼寺御宝前に誓われた。
法要の最後に山﨑浩道宗務所所長より「初行・第再行、そして第参行と三百日をご成満され、慈眼寺様の後を継ぎ、法燈継承するのにしっかりとしたものをお持ちだと思っております」と祝辞が述べられ、行僧代表挨拶では佐野前明師が「皆が苦しい時でも自身を顧みず、他の修行僧を気遣う心の広さを持ち合わせているのが当山の若上人です。それはきっとご両親からそういう風に育まれたからこそ、心根が荒行堂に入っても変わらない優しさを持ち合わせているのではないでしょうか」と述べた。
続いて日堂師が「百日の間、荒行堂に鎮座している鬼子母大尊神様、そしてこの大黒様に同行八十七名の加行僧の皆様の力をお借りしまして精一杯祈りを続けてまいりました。そこで得た福徳力を少しずつではありますが檀信徒の皆様にお配りし、檀信徒の皆様と慈眼寺を盛り立てていきたいと思います」と、師僧である中原詮雄住職より「今日より皆様から三回も荒行を修行してきた人だからと、そういう目で見られることであるかと思います。その重圧に耐えながら行と学の二道にまた明日から精進する日が始まるわけでございます。本人、十二分にそれを自覚していることだろうと思いますが、私も師僧として折に触れ指導し訓育をしてまいります」と謝辞を述べ閉式となった。
今後の中原善雄日堂師の益々の活躍を、そして慈眼寺の更なる発展が感じられる一日であった。