2018年11月15日
秋田 寺庭婦人会1泊研修
【秋田】日蓮宗秋田県寺庭婦人会(齋藤静子会長)主催、1泊研修が11月15、16日に行なわれ、宮城県仙台市孝勝寺(谷川日清貫首)を会場に会員、教師、寺族の8名が参加した。
1日目の研修では、ご開帳の法要後、谷川貫首より寺号変遷の歴史を中心に縁起説明があった。また、本年同寺において遷座された慈母観音菩薩像については「東日本大震災犠牲者慰霊の為に近隣地域をはじめ、遠方よりも参拝者が今も絶えない供養の場となっている」と話した。
2日目は、石巻市において被災地研修が行なわれた。
研修では、語り部でもある地元ボランティア観光協会の松崎勤氏と共にバスに同乗して被害が大きかった場所を廻った。また津波の避難場所となった日和山公園では、今も尚復興途中の景色が広がっており、松崎氏は「震災前と全く同じ景色になることはもう叶わず残念だが、完全に復興を遂げる未来に向けて、新たな石巻に変わりゆく今をしっかりと目に焼き付けて欲しい」と語った。
最後に参加会員からは「今回は日本最北の本山である孝勝寺様の歴史を学ぶ事ができ、また心温まる接待を受けて非常に感激した。石巻では現地でしか分からない被災状況を知ることができ、改めて復興へ向けての大変さを痛感した」との声が聞かれ、研修の充実さが伺えた。