2018年6月29日
大阪豊能 近畿教区教化研究会議
【大阪豊能】第48回日蓮宗近畿教区教化研究会議が6月29日、伊丹市JEC日本研修センター伊丹にて開催され、教師約100人が参加した。
午前10時法味言上の後、森本竜静教区長、櫻井義久現宗研主任、松井英光センター代表が挨拶。次に実行委員長である山下正淳豊能宗務所長が「18日に大阪北部地震が起こり、被害に会われた方にお見舞い申し上げると共に、身近に災害を受けた近畿教区として、実りのある会議にしてほしい」と挨拶された。
本年は「災害と国土成仏~日蓮宗僧侶だからできること~」をテーマに掲げ、岡田真水師(岡山県妙興寺修徒、兵庫県立大学名誉教授、身延山大学客員教授)による基調講演「末法の世を生きる~地域に根ざして~」を聴講。
環境宗教学を提唱し活動してきた師は、災害をどう捉えるべきかを法華経や宗祖の教えから紐解いた。災害時お寺が避難所として機能し人々を支えたことや、地域のネットワークとしての講の役割などが紹介され「震災は決して天罰ではない。地涌の菩薩が出現し、法華経お題目が弘まる前触れであると、我々は自覚し行動するべきだ。」と説いた。午後からは四つの分散会が開かれ、活発な議論が交わされたのち、全体会議をもって閉会となった。参加者の一人は、「改めて災害に対する考え方や、日蓮宗寺院として又僧侶として何が出来るのかを考えるよい機会となった。」と語った。