2018年2月17日
埼玉 奥澤文紀師帰山奉告式
【埼玉】二月十七日秩父郡東秩父村浄蓮寺(奥澤文靖住職)において、本年度荒行初行成満した奥澤文紀師の帰山奉告式が行われ檀信徒約三百人が参列した。
午前十時に淨蓮寺に向かい帰山行列が出発し、東秩父の花火師による花火が次々と打ち上げられるなか、団扇太鼓を持ち御題目を唱える淨蓮寺檀信徒の行列と、文紀師を含む成満僧七名ともに淨蓮寺本堂へ帰山した。水行式までの間、淨蓮寺の纏五本が掲げられ、続けて行僧七名による水行となり、被った水しぶきが高々と舞う豪快な水行となった。
午前十一時より本堂にて帰山奉告式となり、式中に仁部前崇埼玉県修法師会会長から許証と修法師任証書の伝達が行われた。その後、祝辞に立った三枝泰英埼玉県宗務所長は「時代が変わっても、荒行は昔の行とまったく同じことをしているので、文紀上人は大変な苦労をされたと、皆様に思っていただければと思います」と述べた。また、仁部埼玉県修法師会会長は「ここからが修法師としてのスタートでもあります。荒行堂で充電してきたお経の力を、この淨蓮寺様の御宝前、そして檀信徒の皆様にお伝えできると思います。少し体を休めて、ご法務に丹精して下さい」と祝辞を述べた。引き続き、文靖住職は謝辞の挨拶で「皆様のおかげで、帰山奉告式をむかえられましたこと深く御礼申し上げます。帰山奉告式の導師を勤める文紀の姿を見まして心が熱くなりました。私も文紀も護持丹精に精進して参る所存です。本日は大変ありがとう存じました」と話した。最後に、文紀師は「体がボロボロになっても荒行をやりとげるためがんばろうと思い。二月十日までやりとげられたのも皆様方のおかげだと感謝しております。本日は、お忙しいなか帰山奉告式にご臨席を賜り誠にありがとうございました」と話し、参列者に感謝を述べた。