2017年12月18日
静岡中 小池英淳上人の本葬儀
【静岡中】9月18日に世寿92歳で遷化された富士宮市代立寺(小池隆通住職)第二十世恭敬坊日信上人(小池英淳上人)の本葬儀が12月18日、林昌壽師(富士宮市代信寺住職)を導師に行われ、僧侶檀信徒約300人が参列した。
英淳上人は昭和19年に出家得度し、昭和51年に同寺の法灯を継承して以来、日蓮宗専任布教師をはじめ静岡県中部法華和讃振興会の初代会長、大本山身延山久遠寺の執事として法要部長、庶務部長などを歴任し、宗門に多大なる貢献を果たした。また対外的には保護司を永年つとめた。書道の大家として書道教室「雄伯書院」を開き、『妙法蓮華経写経セット』の写経手本・手引きの執筆や監修、『日蓮聖人伝絵巻』の絵詞の執筆、『紺紙金泥一字宝塔写経』の発行などに携わった。また境内書院や庫裡改築などを行い、日蓮宗管長表彰をはじめ数多くの賞を受賞している。
当日、隆通住職は謝辞で「皆さまのお唱えいただいたお題目により、恭敬坊日信上人が光明に包まれているようすをイメージすることができ、感激いたしました。先代上人は、恭しく敬うこころの大事さを、今なお私に教えてくださっているのではないかと思います」と述べた。
その後、市内のホールで「偲ぶ会」がひらかれ、約二百人の僧侶檀信徒が参加し、先代上人の遺徳を偲んだ。遺弟の内藤英覚師(山梨県蓮性寺住職)はあいさつで「弟子にしていただいてから34年、先代上人には兄弟子隆通上人と分け隔てなくご薫陶をいただき、時には厳しく、そして優しい言葉でここまで導いていただきました」と語った。