2017年10月9日
東京西 新宿区陽運寺法燈継承式
【東京西】十月九日(月)、東京都新宿区四谷陽運寺に於いて、第四世植松忠文師の退隠及び第五世植松健郎師の入寺、法燈継承式が営まれた。陽運寺は昭和初期に蓮牙院日建上人により建立された。四世鶴屋南北作『東海道四谷怪談』に登場するお岩様をお祀りしていることから「於岩稲荷」とも呼ばれ、観光・参拝・御祈祷で訪れる方が絶えない寺院。
お堂の改修工事を9月末に終え、生まれ変わった堂内に、有縁の各聖、壇信徒が参列し、法燈継承式が厳粛に進められ、僧俗一体となった清々しい読経と唱題の声が、堂内に響き渡った。
式中では忠文師から法燈継承の証である払子が健郎新住職に手渡されると共に、陽運寺護持の使命が託された。また、茂田井敬洵宗務所長(東京都西部)より辞令が伝達された。祝辞では茂田井所長より前住職へのご慰労・感謝、新住職へは「当たり前の事を当たり前と思わず、主師親の三徳に報恩感謝を告げる事が我々の務め」と激励を述べられ、池田順覚宗会議員(東京都西部)より「今まで以上に、後輩僧侶達の憧れになる先輩として頑張って陽運寺を盛り上げて欲しい。」と述べられた。
先代住職の植松忠文師は「皆様のおかげで二十一年間住職を勤めさせて頂いたこと、本当に感謝しております。」と謝辞を述べ、新住職となられた植松健郎師は「本日よりまた身を引き締めなおして、陽運寺に訪れる方、一人一人に正面から向き合って、一人でも多くの方を救えるような僧侶になれるよう努めてまいります。」と謝辞を述べた。