2017年6月19日
神奈川2・檀信徒協議会定例総会開催
【神奈二】宗務所(楠山泰道所長)主催の檀信徒協議会定例総会が六月十九日、鎌倉市妙本寺(鈴木良敬貫首)で行われ、管内檀信徒約百五十名が参加した。
楠山所長を導師に法味言上の後、慶応義塾大学・立正大学講師正木晃先生を迎えて『わかりやすい立正安国論』と題した研修講演が行われた。
正木氏は、立正安国論は日蓮聖人の根幹をなす教えであるにもかかわらず、残念なことに国家主義的な誤ったイメージを持たれてきたとし、それは、時代背景を無視した解釈がなされ、そしてさらに都合の良い所だけを意図的に引用されてきたことが大きいと指摘。また、そのような事実から、世間では立正安国論について取り上げることがタブー視されていることを挙げた。
しかし、正木氏は「立正安国論を通して、日蓮聖人が伝えたかったことは、天下泰平、国土安穏を私たちが住むこの世界において実現する為の教えに他ならない。今の世の中でこそ立正安国論が正しく読まれる必要がある」と述べた。
休憩を挿んで定例総会が開かれ、前年度の事業活動および会計の決算報告、今年度の会計予算・事業計画等、議題にそって協議がなされた。
最後には、講談師一龍斎貞鏡氏による「日蓮聖人伝」が披露され、万雷の拍手のうちに終わった。