2017年5月15日
佐賀 大宝塔祭と先師報恩法要
【佐賀】空晴れ渡る五月十五日、九州本山である小城市松尾山光勝寺において、大宝塔祭並びに先師報恩法要が、平井日延貫首を導師とし、僧俗合わせて約六十名程の参列者の元に営まれた。
まず先に、午前十時より、大本堂において先師報恩法要が行われた。堂内に建てられた大きな塔婆を目の当たりにして、先師に対する感謝と護法の思いを、参加者一同が強めることとなった。
その後、午前十一時からの宝塔祭では、田中英康宗務所長、松島正英協議員を脇導師として、大勢の僧侶と参列の檀信徒と共に、法要が営まれた。散華が舞い、焼香が供えられ、お題目を唱和し、報恩感謝の気持ちのこもった空間が作り上げられていた。
式の最後では、今年開山700年となった松尾山を、佐賀県の全寺院で盛り上げて行く所存であるが、何よりも、この場に参列して頂いた檀信徒の皆様と共に、伽藍の整備を始め、人々に愛され・お参りし易い場にしていくのだと、平井貫首が強い決意で話されていた。
松尾山の境内には、重さ30tにもなる石造りの大宝塔が建立されている。これは、先師・先祖に対する報恩感謝を形にしたものであり、「塔を建てて供養すべし」を常に実践する象徴である。
本年は、日差しも強く、参列者の負担を考えて、堂内での法要という形ではあったが、この大宝塔を見ることによって、私達の信仰の重要な実践である感謝と供養といった行いを、改めて感じることができたであろう。