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2017年5月13日
広島 文化財講座
【広島】五月十三日、広島県尾道市妙宣寺(加藤慈然住職)に於いて、尾道市主催の「文化財講座」が行われ、平谷祐宏尾道市長をはじめ檀家や一般市民など約百名の聴衆を前に、中尾尭文立正大学名誉教授の講演が行われた。
演題は「日蓮宗の西国弘通と妙宣寺の宝物」。日蓮宗の誕生から京都や更に西国へ教団が拡張していくなかで、日蓮聖人の大曼荼羅ご本尊と妙宣寺に伝わる日像上人(京都本山妙顕寺開山)の絵曼荼羅を比較し、鎌倉時代に文字によって顕された大曼荼羅が京風文化の影響を受け絵曼荼羅に変化していく過程や、南北朝時代、寺の町尾道に建てられた妙宣寺の寺暦や寺を支えた商人たちの活躍ぶりを判りやすく解説した。
「文化財講座」は尾道市が市内の寺院などを会場に定期的に行っているもので、昨年の時宗寺院に続いて今回で二回目の開催になる。