2017年4月20日
神奈川1 立正和協会が慰霊祭
【神奈川1】四月二十日、立正和協会(原慎定会長)は横浜市西区久保山「一休庵斎場」において慰霊祭を行い、檀信徒四十名が参加した。
慰霊祭が行われる久保山一帯は関東大震災や第二次世界大戦の戦火の中で亡くなられた身元不明な方が埋葬され、戦後には戦争犯罪者の遺骨が荼毘にふされた場所である。荼毘にふされた遺骨が遺族に引き渡されることなく廃棄されることに忍びなさを感じた当時の職員が残りの遺灰を集め、立正和協会の僧侶に依頼をして供養を行ったことが、久保山慰霊祭の始まりであった。以前は供養塔の前で法要を行っていたが、平成時代より火葬場横の斎場を使用しておつとめをしている。
本年度は天気にも恵まれた中、午前十時より横浜妙福寺副住職鈴木悠元上人により「合掌―敬いのルーティーン」と題して、決まった行いを通して自分の体や気持ちを整えることの大切さと常不軽菩薩の礼拝行についての法話が行われ、法話の後に原愼定上人を導師に立正和協会僧侶総出仕による施餓鬼法要が行われた。法要の中では「平和の誓い」が参列者により読み上げられ、参列者・出仕僧が一緒に、「天災・人災に殉じた方々を偲び、犠牲を忘れずに平和を尊ぶ」、「祖先に思いを致して命を全うする」、「目の前の命を敬い続ける」こと(要約)を誓った。法要後は久保山火葬場裏手にある慰霊碑に参拝した。