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2017年4月13日
千葉南 上総五十座説法会
【千葉南】勝浦市の伝統行事、「上総五十座説法会」が勝浦市新戸長慶寺(関谷是静住職)で4月13日から16日にかけて開催された。
467年目となる今年、「後座上人」(説教師)として高座に上がったのは地元の蓑輪顕寿師(勝浦市法花龍蔵寺住職)。遅咲きの桜が満開の境内に連日多くの参拝団が訪れ、踊り子たちによる題目踊りで後座上人の登高座を迎えた。
蓑輪師はあじさい寺として知られる妙法生寺天拝園のアジサイを一人で植栽していることでも有名で、高座に上がるとまず長持ちするアジサイの生け方を紹介して堂内を和ませた。メインとなる日蓮聖人御一代記が始まると聴衆は神妙な面持ちで耳を傾け、中には涙する檀信徒の姿も見られた。
上総五十座の歴史は、天文19年(1550)池上本門寺第11世・日現上人が、焼失した祖師堂復興のため勝浦市本行寺で行った大布教に由来し、現在では同市内の7ヵ寺が輪番で開催している。来年は勝浦市串浜恵日寺(池内円海住職)で開催される。