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2017年3月3日
岡山 岡山市定林寺でひな人形展
【岡山】上巳(三月三日)の節句のこの時期に、岡山市北区建部町に位置する定林寺(田辺学成住職)に於いて、檀信徒から寄せられた約五十体のひな人形の展示が行われている。
ひな祭りの起源は平安時代までさかのぼり、当時は宮中の遊びで、紙で作った人形を着せ替えて遊んでいた風習があり、「ひいな遊び」と呼ばれていた。また、平安時代に流産する方が多く、厄除けとして枕元に紙で作った人形を置き、身代わりとして川へ流す習慣があり、「流しびな」のもとになったようである。
ここ定林寺では、寄せられた人形を当家のお子さんの身代わりとして供養し、新たに命を吹き込み蘇生展示して、お参りの方々へ厄除けを行っている。
田辺住職は、「先人達の思いを受け止めて、伝統の風習に触れて頂きたいです。寺離れしつつある今の世の中で、少しでもお寺へ足を運んで頂ける方が増え、さらには過疎であるこの地域が益々活性することを望んでいます。」と語っていた。