2015年5月31日
静岡中・富士宮市本妙寺で本堂落慶法要
【静岡中】県内各地で五月の最高気温を更新した五月三十一日、富士宮市本妙寺(川上義宣住職)で本堂落成慶讃法要が営まれ、僧侶五十人、檀信徒約二百人が参加した。
この本堂建立は、本妙寺開闢七百年の慶讃事業として平成十五年に発願されたもの。東日本大震災や大雪などで計画が遅れながらも、このたび完成にこぎつけた。新本堂は落ち着いた雰囲気でバリアフリー化もなされ、開かれたお寺を体現している。
当日は十時半から総勢約三十人の稚児行列が行われ、約百㍍ある本妙寺参道を練り歩いた。
落慶法要は、大本山北山本門寺旭日重貫首を大導師に、十三時から営まれた。旭貫首は慶讃文の中で本妙寺開山日郷上人の生涯から本妙寺の沿革、本堂新築にいたるまでの経緯を紹介。静岡県中部宗務所中條曉秀所長と本山小泉久遠寺の吉田日綱貫首、北川前肇立正大学教授が祝辞を述べ、最後に川上住職と筆頭総代の指田友幸氏が「皆さまのおかげで、開山以来七百有余年の歴史の中で数少ない、本堂建設の時に遭遇できました。立派な本堂に恥じないように、これからも精進してまいります」と、法燈継承の決意を新たにした。
参列者からは「立派で使いやすい本堂ができてうれしい」「住職の人柄のおかげで大事業が成し遂げられ、感無量です」との声が聞かれた。