2015年4月22日
霊跡本山根本寺で晋山式と本葬儀
【新潟北】4月22日、塚原問答・開目抄御撰述の霊場、新潟県佐渡市の霊跡本山根本寺に於いて、第五十三世貫首となる竹中智英師の晋山式ならびに、昨年11月6日にご遷化された第五十世前貫首竹中日浄猊下の本葬儀式が営まれた。
当日は穏やかな晴天に恵まれ、全国より参集した僧侶檀信徒らあわせて250人余りが参列した。
午前に行われた晋山式に先立って行われた行列では、開目抄始顕の三昧堂にて法味を言上。その後、境内に奏楽の音色が厳かに響く中、本堂へと進んだ。
祝辞は、小林順光宗務総長、内野日総総本山身延山久遠寺法主の名代・井上日修総務が述べ、竹中師の功績を称えた上で、聖地佐渡に於ける霊跡本山貫首としての活躍に期待を込めた。
これを受けた謝辞の中で竹中師は、「日蓮大聖人の霊跡ということを念頭に置いて、毎日毎日給仕の心を忘れることなくこの佐渡をしっかり私は守っていくことを、改めてお約束をさせていただきたい。」と決意を述べた。
昼食を挟んで午後から行われた前貫首竹中日浄猊下(法号は英祥院日浄上人)の本葬儀式では、身延山総務井上日修猊下が大導師を勤められた。
挨拶に立った齋藤憲一伝道局長は、日浄猊下が地元の旧新穂村(現佐渡市)村会議員を連続四期務め、地方行政に尽くされた巧により、天皇陛下より旭日単光章を授与されたことに触れ、宗門内外に偉功を遺されたことを称えるとともに、その遷化を惜しんだ。祭壇にはその勲章と勲記が掲げられた。
多くの功績を遺した師父である日浄猊下より、霊跡本山を引き継ぐこととなった竹中日新貫首は、「まだまだ力不足かもしれませんが、この霊跡根本寺を私なりに護持丹精していきたい。」と述べ謝意を示した。