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2015年3月29日号
千葉県東部宗務所・檀信徒研修会「知恩報恩」
【千葉県東部】
三月二十九日、多古町文化ホールに於いて、檀信徒研修会「知恩報恩」が、千
葉県東部宗務所(冨永観瑞宗務所長)と千葉県東部管区檀信徒協議会(宇野裕会
長)共催にて行われ、僧侶檀信徒あわせて約五百名が参加した。
午後一時より開会式が行われ、宇野裕会長と新川智康宗務副長が開会の挨拶を
述べた。
引き続き御報恩大法要が冨永観瑞宗務所長導師の下執り行われた。副導師には
協議員と各会会長、式衆は管内全教師に出仕を願い、衣帯は宗制に則り僧階相当
にての出仕、また修法師は修法衣にての出仕で行われた。式中には「日蓮聖人奉
賛」和讃の奉納、修法師によるご祈祷などが取り入れられた。参加者も記念品の
お経本を活用しながら、お経や祈りの言葉、そしてお題目は一緒に団扇太鼓を叩
きながらと、会場一体となって厳かにもダイナミックに法要が厳修された。また
法要の最後には退場に合わせ出仕者の紹介もなされた。
休憩の後は、上村貞雄上人(妙蓮寺住職)による高座説教「合掌は報恩の心か
ら」が披露された。儀式に則った、淀みない名調子の繰り弁や法話に、参加者は
皆熱心に耳を傾けていた。
閉会式では各寺院を通じて募集した十五名の少年少女による合唱が発表された。
一曲目はアイドルグループスマップの曲で「世界に一つだけの花」を歌った。出
演した子供達の紹介の後、檀信徒協議会役員も紹介して登壇願い、二曲目の唱歌
「故郷」を一緒に合唱した。客席の多くの参加者も共に歌を歌った。子供達はわ
ずかな練習時間だったにもかかわらず、のびのびと歌を歌い、参加者に大きな感
動を与えていた。
最後に冨永観瑞宗務所長が謝辞で、「年配の檀信徒の皆様も、出演してくれた
子供達も、世代を超えて一堂に会して合掌する姿を実践出来、大変ありがたかっ
た。お釈迦様の天上天下唯我独尊のお言葉通り、一人一人の尊さを忘れずに、お
互いを敬い合う日本人の素晴らしい心を大切にしていきましょう。」と述べ、閉
会となった。出口では日蓮宗新聞社の出店にあわせ来場してくれたこぞうくんと
スタッフらが参加者を見送った。
2015年3月28日号
京都一・第一回「いのちに合唱」信行大会開催
【京都一】3月28日(土)午後1時より京都市上京区大本山妙顕寺(三田村日正貫首)を会場に第一回「いのちに合唱」信行大会を開催した。穏やかな晴天のもと約200名の檀信徒が本堂に参集し、信行大会の開会式を執り行った。まず寺庭婦人会、上京区華光寺と伏見区墨染寺合同の18名による奉納和讃があり、引続き三田村日正猊下大導師のもと法味言上した。広い本堂内は大太鼓と団扇太鼓、力強いお題目で満ちあふれた。ご挨拶で三田村貫首は「私も93歳になるが、まだまだ努力しなお一層の大輪の花を咲かせたい。皆様も大いに勉強され信仰、信心を深めて下さい」と述べられた。大客殿に移動し青森県永昌寺住職田端義宏師による「立正安国・お題目結縁運動、いのちに合掌」の講演が2時間にわたりなされ、わかりやすい解説の講演に時間を忘れて満堂の聴衆は聞き入っていた。講演後は、琳派400年記念で特別展示される妙顕寺の宝物、庭園を拝観した。京都一部宗務所では、今後の宗門運動「開花活動」から「結実」に向け、宗祖御降誕800年までの間、伝道企画会議を重ね内容を検討し、この様な充実した信行大会を毎年開催する予定である。
山梨三 本覚寺で法燈継承式
【山梨三】三月二十八日、南アルプス市下今井の上野山本覚寺で第二十四世板倉本諭師の法燈継承式が行われた。
この日は親元の斉藤本晴総代の自宅にて出立式を行い、本覚寺まで檀信徒と共に唱題行列で練り歩いた。
法燈継承式では辞令伝達の後、第二十三世横山義弘師から払子が継承されると、新住職の松板倉師は朗々と奉告文を読み上げ、これからの寺門興隆と正法の弘通を誓った。
式の最後には有縁の管内住職から祝辞が贈られたが、第三部宗務所長名代の野澤義照宗務所副長からは「行く先にまた雨風に遭わん日は忍の傘させ、信の杖持て」という身延山第八十三世、望月日謙法主猊下の言葉が贈られ、「板倉上人は信心強情の人と聞いております。これよりは檀信徒と共にますます精進され山門興隆されることを心より祈念します」と結んだ。
新住職の板倉師は謝辞の中で「小さい頃から見てきた師父の苦労を見本とし、身延山、七面山での修業してきたことを生かして、仏天のご加護を仰ぎ、本覚寺の法燈を絶やさぬよう一心に給仕第一の精神を以て務めて行きたい」と今後の抱負を述べると共に、感謝の気持ちを伝えた。
祝宴の場では板倉師の人柄や信心の強さが讃えられたが、檀信徒からは「長年正式な住職が居なく苦労があったが、念願の新しい住職を迎えることができ本当に嬉しい」と喜びの声が聞かれた。
(若林義裕 支局長)