2015年3月8日
藻原寺で東日本大震災慰霊法要
【千葉西】日蓮門下『お題目初唱の霊場』として知られる茂原市・本山藻原寺(持田日勇貫首)で三月八日、「東日本大震災第五回忌慰霊法要・荒行堂出行僧成満国祷会」が行われ、今年日蓮宗加行所を成満した五人の行僧と藻原寺山務員が出仕し、僧侶檀信徒合わせて八十人が参列した。
平成二十三年三月十一日、未曽有の東日本大震災による大津波と原発事故に見舞われてから四年の歳月を迎える今日。藻原寺では、多くの犠牲者を供養すべくこの時期に毎年法会を営んでいる。
午後一時半、大堂前で水行式が今年初行を成満した山務員の冨永一真師(山武市・本行寺修徒)を導師に行なわれた。
続いて、午後二時から持田貫首を導師に和讃奉唱がなされるなか厳粛に慰霊法要が行なわれ、土井了真宗務所長(長生村・法輪寺住職)を始め多くの人が焼香に訪れた。
引き続いての国祷会では、加行所成満僧の力強いお経が堂内に響き渡った。
持田貫首が挨拶で「震災五回忌の慰霊だけでなく、今年で終戦七十年を迎えますが、護国英霊を行うことが、国の安泰や世界平和につながる。そのことを肝に銘じて欲しい」と述べた。
(川崎英俊通信員)