2014年4月29日
南アルプス市妙長寺法燈継承式
【山梨三】四月二十九日、南アルプス市上八田の妙長寺で第三十一世・岡貞善師(善修院日陽上人)の法燈継承式が行われた。
妙長寺では、前住職の第三十世・深澤勝善師が九十歳を超える老齢で現在は静岡県にて療養中ということもあり、檀信徒は新しい住職の就任を心待ちにしていた。
約六十名の檀信徒、親族が見守る中厳粛に執行された式では、山梨県第三部宗務所長、横山義弘師より辞令が伝達され、正干与の岡義通師から払子と過去長が継承された。
新住職の岡師は神妙な面持ちでこれを受け取ると、払子を振り力強く奉告文を読み上げ、寺門興隆と檀信徒の教化に不退転の覚悟をもって臨むことを仏祖三宝、諸天善神に固く誓った。
この法燈継承式に際し、宗務所長と来賓から前住職への労いの言葉と共に新住職への祝辞が贈られたが、師僧である定林寺院首・功刀貞如師からは、かつて自身が入寺した際に師僧から贈られた「信は万事のもとなり」という言葉が新住職に贈られ、「何事においても信心が大事であり、信力によって人生を切り拓いていってほしい」と今後の活躍を願った。
新住職の岡師は謝辞の中で、「奉告文の中での誓いと祝辞の中で受けた訓示を胸に刻み、住職としての職責を全うしていきたい。お寺というものは檀家があってのお寺、お寺があってこその住職です。檀信徒の皆様の力を借りながら寺の発展に尽くし、法華経との縁を深めていくことに努力していきたい」と今後の抱負を述べた。