全国の通信記事
2013年7月30日号
青年会でがれき撤去作業
【岩手】7月30日、全国日蓮宗青年会(小泉輝泰会長)は福島県南相馬市に於いて「東日本大震災復興支援ボランティア活動」を行い、全国から約30名の青年僧が集結した。
南相馬市は、東日本大震災で津波の被害を受けただけでなく、福島第1原子力発電所事故による放射能被害の規制区域となっていた。街には雑草が生い茂り、家屋が破壊され、未だがれきが被災当時のまま散乱している所も見受けられた。現在、一時帰宅の許可は下りているが、居住許可は下りておらず、住民の多くは他地域へ移住している。また、地元を離れられず残っている住民も少なくないが、人通りは極めて少なく、復興支援関係者、警察官の他、地元のお年寄りを見かけるが、子どもの姿は全くなかった。
石川一 第四十回少年少女夏期修養道場
【石川一】平成二十五年度、石川県第一部青年会のもと第四十回少年少女夏期修養道場が七月三十日から一泊二日で行われた。朝早くから金沢駅に集合した子ども三十人程は、バスに乗って福井県北部大乗寺(現住職中條令紹上人)へと向かった。到着すると石川県第一部青年会会長堀田龍教上人(金沢市善隆寺住職)は、
「皆が協力し怪我のないよう、普段とは違う生活、体験をし、楽しい二日間にしましょう。」
と開会の挨拶を述べると、堂内ではまず正座、合掌、数珠の持ち方などの基本姿勢を学び、食事のときに唱える食法を暗記するまで繰り返した。足の痺れに顔が歪む子もいたが、皆が一生懸命に取り組んでいた。
昼にはカヌーを体験するため、インストラクターの先生に漕ぎ方を教わると、一人用のカヌーに乗って海へ出た。子供たちは同じ背丈ほどもあるオールを必死に水面で回していたが、前に進まずその場でぐるぐると周り続ける子もいた。二日目の朝には海水浴があり、子供たちの一番楽しみにしている時間である。準備運動をした後、子供たちは海へ駆け出すと、男の子たちは泳いで競争しあった。女の子たちは潜って貝や石を集めたり、砂遊びをしたりと、それぞれが楽しみ方を見つけては海での時間を過ごした。
帰り際、お世話になった大乗寺の掃除をし、綺麗になったお寺を見て「これで安心して帰れるね。」と女の子が言った。こうして二日間のあっという間の修養道場は閉会式を迎えた。バスが金沢駅に到着すると、来年もまた参加したいという子供たちの声が聞こえた。
2013年7月29日号
神奈川2・第九回寺子屋~心のひびき~
【神奈川2】青年会(下邨匡司会長)主催、「第九回寺子屋~心のひびき~」が、七月二十九日から三十日の間、横須賀市大明寺(楠山泰道住職)で行われ、百名の小学生が参加した。
本堂で法味言上のあと、六年生の杉並朋忠君が誓いの詞を述べ開校。昼食を食べ、近くの小学校の体育館でミニ運動会を開催。夕食の後は肝試しを行い、境内中に楽しげな悲鳴が響き渡った。
翌日は、腕輪数珠とエコバックを作り、昼食は班ごとにカレー作り。みんなで一緒に楽しく食べた。
今年卒業する六年生の男の子は、「今年で卒業してしまうけれど、来年はボランティアとして参加します」と意気込んでいた。