2026年3月1日
■いい塩梅
サラダ、サラリー、ソルジャー(兵士)はすべて語源が「サール(塩)」(英語での「ソルト」)だという。昔のサラダは野菜に塩をかけただけのものだった。また兵士の給料は塩で払われていたりと、それだけ塩は貴重品だった。「敵に塩を送る」という言葉もある▼人間にとっては大切なもので、食事の味付けの加減を「塩梅」というが、病気の原因としても塩が挙げられており、摂取しすぎるとどうなるか…▼『百喩経』にこんな話がある。ある男が食事に招かれた。食べてみたが「美味しくない」という。家の主人が味見をしたところ「これはいけない」と塩を振りかけると見事に料理はおいしくなった。男が塩を分けてほしいと頼むと主人は「なんでも美味しくなるよ」と分けてくれた。自宅に帰った男は「少しの塩で美味しくなるなら、たくさんかければもっと美味しくなるはず」と料理に大量の塩をかけたが、塩辛いだけでちっとも美味しくない。「そんなはずはない」と毎日大量の塩をかけ続け、とうとう男は身体を壊してしまった▼「過ぎたるはなお、及ばざるがごとし」ということだ。日蓮聖人も、一瞬燃え立つが長続きせずに消えてしまう火のような信仰を諫め、いつも退せずに流れ続ける水のような信仰を勧められた。人生100年時代といわれる現在ならなおのことだ。今日もみんなでいい塩梅の信仰を。 (友)




















