鬼面仏心
2025年11月20日号
■格付けなんて
テレビ番組に「格付けチェック」がある。目隠しされてワインやバイオリンなど、どれが一番高価かを当てる。なかなか当たらないところが面白いのだとか▼フランスではレストランやワインなどいろいろと格付けされている。なにかと格付けしたがるのは人間の業なのだろうか。インドでは昔からカースト制度による4つの階級があった。それに否定的だったのがお釈迦さまで、人間を階級で分けるべきではないと主張された▼お釈迦さまの話にこんなのがある。ある時、釈迦族の王子たちが、お釈迦さまの弟子になることを決意した。また理容師のウパーリもお釈迦さまの弟子にと思い、王子らより先に弟子になった。弟子となった王子たちは、お釈迦さまや先に弟子となった人たちの足元にひざまずき、礼拝をしていったが、自分たちより身分の低かったウパーリには礼拝できなかった。お釈迦さまが「ウパーリに礼拝しなさい」と繰り返し言ったが、それでも王子たちはどうしてもできなかったという▼お釈迦さまは王子たちに「四河海に入って元の名なし。衆生仏海に帰すれば釈種を称す」といわれた。河の名はいろいろあっても海に流れれば元の名はない。同じようにお釈迦さまの前では私たちも皆同じ弟子である。お釈迦さまと日蓮聖人の純粋な格付けのない弟子としての自覚のもと修行に励もう。(友)




















