2014年1月1日
編集子との打ち合わせのなかで、
編集子との打ち合わせのなかで、こちらのテーマ説明に対して「それはそれとして、新年ですから何かパァーッと明るい話題で…」と逆提案された▼「それはそれとして」は話題を変えるだけにあるものではなく、もっと深い意味があるのだ。禅家の鈴木大拙は、この「それはそれとして」という言葉を、生き方を変える言葉だと紹介している。心を、流れる水のように保つ。来るべき時間を、よりよく生きるために前を向いて行く新珠にふさわしい言葉なのである▼昨年の正月、初まいりの席で『正月一日とは、止められない時の流れを、竹の一節一節のように、人は思いを込めて区切って生きていく大切な日です。楽しきことも苦しきことも一区切り、気持ちの切り換えが大切です。〈楽〉という字を思いきり伸ばせば「ラアークー」となります。楽の後に苦がありますよね。日蓮聖人は四条金吾に宛てたお手紙で「苦楽あわせて南無妙法蓮華経」とお諭しになりました。楽は苦の種、苦は楽の種と喝破されていたのでしょう』と話したのを想い出しました。苦と楽は表裏一体と心を切り換えて、それはそれとして行きましょう▼私は駄洒落が大好きです。日本文化の象徴だとも思います。そこで、今年の生き方を干支にちなんで腹のタツ(辰)ことじゃ(蛇)んじゃ(蛇)ん過ぎて今年こそウマ(午)くいきますように。今年もよろしくお願いします。(雅)
