2025年9月1日
■迷路の出口は?
世界各地で今もって絶えることのない紛争。まるで出口のない迷路に立たされているような不安を感じる。迷路といえば熱暑の中で東洋一の規模と謳われていた巨大迷路に、息子たちを連れて挑んだことを思い出す▼所定時間内にゴールすれば、賞品がもらえる。張り切って入ったものの、炎暑の中、板壁に囲われた道を行きつ戻りつするうちに疲れ果てて次男がぐずり、やむなく次男を連れて妻は隠し扉から出してもらった▼長男と私は果敢に歩いた。この壁の向こう側に出られればいいのにと思っていると、同じことを考えたのか若いグループが壁に手をかけてよじ登り始めた。すると監視台から「ズルはいけませんよ」と注意の放送が飛んできた▼ズルをすることなく、黙々とひたすら汗を流して歩き続けたが、気力が失せていく。もうだめだと思った時、有り難いことに監視台から「そこのお父さん、その角を右に、次は左」などとスピーカーから指示の声が聞こえてきた▼仏から見た衆生は、さながら迷路の中で右往左往する私たち父子のようなものではないだろうか。同じ所で何度も迷う私たち。ズルしたり疲れ果てている私たちを、仏は時に叱り時に励まして人生のゴールに導いて下さる。過去に何度も経験したはずの同じ過ち、あの悲惨な戦争を今も繰り返す私たちを、仏はどんな思いで見ていらっしゃることか。(直)




















