2024年7月1日
■雨に思う
雨にまつわる話をいくつか。NHKのこども電話相談室で「なぜ、雨だと天気が悪いというのか」という質問があった。子どもの素朴な疑問に気象予報士は「自分に都合が良いかどうかで人は天気が良いとか悪いとかいうんだ」と答えていた。確かに「天気で都合が良い」「天気で都合が悪い」と考えれば納得。雨の日は外を出歩く人にとっては都合が悪く、水不足の地域には都合が良い▼昔インドでは修行僧は乾季に托鉢をし、雨季には雨安居といって1ヵ所に集まり、勉強した。日本にも晴耕雨読という言葉があり、かつては晴れの日は外で労働、雨の日は部屋で読書という生活スタイルが普通だった▼最近カーボンニュートラルという言葉をよく聞く。地球温暖化・異常気象への対策として、脱炭素を目指す取り組みだ。太陽光発電への切り替えが有効だが、天気に左右されやすく安定供給に問題がある。雨の日は働かず晴れの日は働くというのはさきほどの古来の生活様式と重なり興味深い▼近年顕著となった豪雨災害は、科学の万能を信じ、経済発展と大開発の時代のひずみから生まれてきた。お釈迦さまは、すべてのものが良き縁でつながりあってバランスが保たれると説かれる。21世紀はそんな時代にしなければならない。「やまない雨はない」と待つか? 否、今からでも環境負荷を止めよう。(友)




















