2023年9月1日
■常精進
昨年亡くなった漫画家の藤子不二雄Aさんがよくいっていた言葉に「明日にのばせることを今日するな」がある。私はこの言葉が好きだ。私が努力という言葉が少々苦手なせいだからかもしれないが…▼発明王のエジソンは「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」という言葉を残した。天才的ひらめきだけでも、努力だけでも、大きな結果を生むことはできないということなのだろう▼プロレスラーのジャイアント馬場さんは、トレーニングをするときはもう駄目だという限界のところからさらにやることで強くなれるといっていた。メジャーリーガーの大谷翔平選手やプロ棋士の藤井聡太さんを見ると、本当に天才はいるものだと感じる。もちろん彼らは才能の上で、さらに120%以上の努力をしているから現在の活躍があるのだろう▼努力を仏教の言葉にすると精進となる。六波羅蜜の1つだ。法華経の経文のなかに「昼夜常精進」という言葉がある。昼も夜もいつも常に精進しなさいということだ▼魚の姿を図案化したような仏具の木魚は、「魚は寝ているときでも目を開けている。それと同じように、常に精進しなさい」ということを表している。仏道修行には、才能はいらない。信心を持ってしっかり精進すれば仏さまの智慧を得ることができると説く。さあ、お題目修行の精進をしていこう。(友)