鬼面仏心

2018年3月10日号

娘の通学路でいつも会うおじちゃんがいる

娘の通学路でいつも会うおじちゃんがいる。ビルの駐車場で働いているそのおじちゃんは、毎朝元気に「おはよう!行ってらっしゃい!」と見送ってくれる。ところが、たまに声のトーンが低い日があり、どうしたのかな? と思っていた。すると先日、思わぬことでその理由が判明した▼それは遠足の日の朝のこと。お弁当やおやつを詰め込んだリュックを背負い、水筒をぶら下げてウキウキの娘たち。「おっはようございまーす♪」いつもよりオクターブ高い声でご挨拶。するとおじちゃんもつられて「おっはよー!!」いつにも増して元気な声が返ってきた。ん? するとその逆は…? そう、おじちゃんが何となく暗いと感じた日は、娘たちの声が暗かったのだ▼小学生の朝は慌ただしい。特にうちの娘たちは(笑)。ハンカチ持ったの? ティッシュは? マスクして! は毎日のこと。帽子はどこにやっちゃったの?! どうして昨日のうちに用意しておかないのっ!! 叱られた朝はきっとドンヨリしていたのだろう。もちろん私も。元気のない「おはようございます…」には同じような「おはよう」が返ってきていたに違いない▼自分の心ひとつで相手が変わる。あらゆることは心と心の響き合いから生まれる。周りの態度や状況にあれっ? と思った時は、自分自身を振り返ってみる時なのかもしれない。明日の朝も娘たちと元気な挨拶をしていこう♪     (蛙)

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2018年3月1日号

「自分で考えていた以上に

「自分で考えていた以上に病気が進行していたみたい」。見舞いに行った人の報告を聞いて、すぐに檀家さんの許へかけつけた。ショックを受けた様子の檀家さんから「日蓮聖人のご病気と最期」について尋ねられた▼宗祖が病気を自覚されたのは、55歳の頃からだとある。建治3年、56歳の時から翌年にかけて、下痢の症状が続き、悪化していった様子がお手紙から拝察できる。「はらのけ」「やせやまい」とご自分で書かれた病名は、慢性的な胃腸障害からくるものであろうと推測される。「既に一期おわりになりぬべし」と思いを深くしたのは、59歳の時である。それでも、心を合わせて信心に励むように、門下の信徒を諭し続けている。最晩年には「命はかぎりある事なり、少しもおどろく事なかれ」と覚悟し「やまいは、仏の御はからい」との境地を示された▼最悪のケースを考えている檀家さんのは、言葉を選びながら、生きることを諦めずに、最期まで、成すべきことを成した宗祖の姿を話した▼面会の終わりに、身延山第91世藤井日光猊下の話をした。私が担当した僧侶を養成する信行道場で、道場生から「身延山での日蓮聖人は?」と質問を受けた法主さまは「聖人は、身を削り命を削って最後まで、門下の指導に当たられたのですよ」と涙ぐみながら話されたエピソードを伝えた▼覚悟を決めた檀家さんは手術を受け、今、回復の途中にある。   (雅)

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2018年2月20日号

年度の変わり目、学校ではクラス替えがあり

 年度の変わり目、学校ではクラス替えがあり、職場では人事異動が気になる時期だ。A君のことが思い出される▼「本社の営業に回されました」。残念そうにいう彼。栄転かと思って聞いていたらそうではないという。日本有数のメーカーへ技術者として入社。世界一の製品造りを目標に開発の第一線で働いてきた。上役同僚とも和気あいあいで、仕事の上でも何の落ち度もない。それなのに、なぜ自分がチームから外されたのか。会社のためにももっとやれることがあったのにそれができないのが残念だという▼この世の中、やろうと志すことがどんなにいいことでも理解されず、また思い通りにはさせてもらえないことが間々ある▼日蓮聖人でさえもそうだった。法華経の教えが世に広まれば必ずや全ての人が真の幸福を得ることができると説き勧められたが、時の権力者の理解を得ることは難しく、逆に迫害を加えられさえした▼ただ聖人が凡夫と違うのは、これを自分に下された仏の予言と受け止められた点だ。聖人にとっては、理不尽な迫害も仏に認められた証であり仏の励ましの言葉であった▼私たち凡夫には納得できない事象も大所高所から見ればまったく異なった重大な意味を持つものかもしれない。A君はその後、技術に精通した営業マンとして会社にとってもクライアントにとっても、なくてはならない人材とされているそうだ。(直)

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今年の1月13日の御年頭会の日も晴天にめぐまれました。

日蓮聖人の新年初の月命日はいつも晴れます。

みなさま今年もお元気でがんばっていきましょう!

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