2020年1月10日
新年の鏡餅
新年の鏡餅。銅鏡をかたどった丸いお餅に、神さまの魂が宿るという。我が家では、昨年末も家族総出で餅つきをして、本堂の仏さまやお祖師さま、諸天善神はもちろんのこと、仏壇や床の間、井戸や台所、自動車や除雪機があるガレージなど、神さまがいらっしゃる所・守っていただきたい場所へ、大小たくさんの鏡餅をお供えした▼つきたてフカフカの真っ白い餅を手際よくちぎる母。それを張り切って丸め始めた私。でも、なかなかまん丸にはならず、どこかイビツ。「なんとか丸いお餅を作らせて下さい。まん丸になって下さい」と、仏さまとお餅にお願いし、拝む気持ちで黙々と丸め続けた。やがて、気づけば「南無妙法蓮華経…南無妙法蓮華経…」と声に出していた▼半日かかって、何10個も丸めたが、ぽってりと上手にまん丸にできたのは、最後の大小1個ずつだけだった。だが、その様子を眺めていた父が「形は少々イビツでも、お題目でこしらえた有難い鏡餅だ。功徳がいっぱい詰まっているよ」。思いがけない言葉に、救われた心地がしたと同時にお餅に魂が宿ったのを感じ、胸が熱くなった▼さて、家族で拝んで回った鏡餅。そろそろ、お雑煮やお汁粉・おかきにして、ご利益をいただこうかな。仏さま、お祖師さま、諸天善神さま。今年もみんなが幸せでありますように、どうか見守りお導き下さい。南無妙法蓮華経。(花)
