2016年12月1日
吾輩は鼠歳である。猫は大嫌いである。
吾輩は鼠歳である。猫は大嫌いである。と思っていたが、歳をとってその猫を可愛いと思うようになった▼犬好きと猫好きの自慢話はよく聞く。善悪の問題ではないので両者の意見を中立的に聞くのも面白い。なんとなくではあるが、犬は男性に、猫は女性に好かれているようにも思える。▼今まで犬が好きで可愛がっていた孫が最近、猫のほうが可愛いと言い出した。こちらにははっきりした理由もあった。曰く「犬はしつこいから嫌だ」と。忠犬ハチ公に代表されるように犬は3日飼われたら主を忘れないと言われるほど忠誠心が強いらしい。だから桃太郎の鬼退治にも選ばれたというが、それが嫌われる原因とは犬も可哀想だ。しつこいストーカーのように思うのかも知れない▼それに比べて猫は媚びない。自分の好きなことだけをする傾向が強い。大人の猫は、自分が遊びたくないときは飼い主でも相手にしない。いや、決して女性が身勝手だと言うのではない。念のため。数100㌔もの距離を歩いて飼い主の元に帰ってきた猫の話もある▼ところで最近の犬猫はドッグフードやキャットフードのためか糞尿が以前ほど匂わない。室内で飼う場合も多いからこれは助かる。が、アメリカでは1日を1㌦で暮らす貧しい人たちにとって最大の栄養源がそれらの食料だと聞いて考えさせられた。しかし犬や猫に責任はない。(寮)