2013年7月10日
環境の変化か。庭によく
環境の変化か。庭によく遊びに来ていた野鳥達、ここ何年も姿を見ていない。オナガがくると、息を潜めて美しい羽を眺めたものだ。そしてうちにくるウグイスはとにかく歌が下手だった。春先にやってきたばかりのウグイスは「ホー・ケキョキョ・ホー・ケキョッケ?」思わず笑ってしまう。が、何日かすると必ず「ホーホケキョ」と上手に鳴けるようになる。調べてみるとウグイスは最初から上手に鳴けるわけではなく、親や仲間の鳴き声を聴いて何度も練習をするらしい▼下手といえば、お世辞にも上手とはいえない歯医者にかかったことがある。虫歯を治療してもすぐに詰め物がとれてしまう。しかも何度も。親不知を抜いた時は気の遠くなるような時間がかかり、もの凄い出血をしているのが自分でも分かるほどだった。ひどい目に遭ったが、不思議と怨んではいない。とにかく健気なまでに一生懸命な先生だった。後になって先生が言った一言「蛙さんは私の初めての患者さんでしたからね」。納得。下手っぴなわけだ。どんな名医にも最初の患者がいる。きっと今頃は腕の良い歯医者さんになっているだろう。多分▼ウグイスも生まれたばかりは一人前ではない。人間も人に育ててもらって初めて人となる。何より仏の子である私達は折に触れて仏さまの声を聴き、仏道を歩んで行こう。失敗を恐れずに。必ず仏になるのだから。(蛙)