オピニオン

2013年7月1日

宗門はここ10年で

宗門はここ10年で大切な2人の布教師を失った。三木随法師と平野譲山師である▼三木師は優しい京都弁で色々な切り口から縦横無尽に法華経・宗祖の教えをわかりやすく語りかけた。時には舌鋒鋭く世相や他宗を切った。豊富な話題の中から、前の話の尻を端緒にして次の話に展開する「尻とり説法」の型を作りあげ、平野師は、布教院の主任講師を務めた端正な型を持った布教師であった。諄々と教えを説くその姿勢は高座説教の権化であり、伝統的な型の中に、如何に現代的テーマを組み込むか腐心していた▼ガンを告知し病身を押して全国行脚を続けた三木師、声をとられたガンを克服し一旦は布教の現場に復帰した平野師、2人の共通点は、日蓮聖人に対する熱き想いと、宗祖に学ぶ壮絶な生き方であった▼全国の布教師で組織する全国布教師会連合会の10年の歩みは、三木師が想を運らし、平野師が継承したと言っても過言ではない▼日蓮宗は宗祖ご降誕800年に向けて「いのち」というテーマを掲げた。混迷する現代に於いて、社会をはじめとして宗門自体の「再生」が求められている時、布教師をはじめとする僧侶の責務は重い▼歌舞伎界に新風を吹きこんだ18代中村勘三郎は「型が有るから型破りであって、型が無いのは型無し」という名言を残した▼布教の先師が残した「型」に新風と熱を送りこみ、社会をどう変革していくのか、布教師に期待すること大である。(雅)

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