オピニオン

2020年6月20日

◆赤ちゃんマムシ

 小1の児が「マムシに咬まれたー」と叫びながら走ってきたという。すぐ救急車で病院へ搬送。幼いながらマムシを知っていたのが幸いだった▼赤ちゃんマムシで可愛かったからつい手を差し出したのだというが、毒蛇と知りながらなぜ手を出したのだろう▼子どもに限らず私たちはただ見るだけでは納得できず、時にその音を聞き匂いを嗅ぎ、あるいは口に入れて味わい、さらに手で触れて初めてその物を確認し理解した気になる。たとえば白菜を買うとき、見るだけではなくやはり手にとって確かめたくなる▼ところが新型コロナの影響で、今は野菜を手に取ることも憚られる。それどころか施設に入っている老母に、面会することもできないのだと嘆く人がいる状況だ。家族でさえも肩を寄せ、手を取り合う、などということができないのだ。恋人同士が触れあってお互いの温もりを感じ、愛情を培うことなんてできるのかと心配になる▼しかし忘れてならないのは見た物、触れた物も全て最後には心によって認識覚知されるということだ。手で触れることはできなくても心で触れあい確かめあうことはできる▼物の文化から心の文化へと移り変わる、当にその分岐点が今この時ではないだろうか。宗祖は「蔵の財よりも身の財すぐれたり。身の財より心の財第一なり」と説かれている。今こそ「心の財」を大切に生きたい。(直)

illust-kishin

side-niceshot-ttl

写真 2023-01-13 9 02 09

新年のご挨拶。

過去の写真を見る

全国の通信記事

  • 北海道教区
  • 東北教区
  • 北陸教区
  • 北関東教区
  • 北関東教区
  • 千葉教区
  • 京浜教区
  • 山静教区
  • 中部教区
  • 近畿教区
  • 中四国教区
  • 九州教区

ご覧になりたい
教区をクリック
してください

side-report-area01 side-report-area02 side-report-area03 side-report-area04 side-report-area05 side-report-area06 side-report-area07 side-report-area08 side-report-area09 side-report-area10 side-report-area11_off side-report-area12
ひとくち説法
論説
鬼面仏心
購読案内

信行品揃ってます!

日蓮宗新聞社の
ウェブショップ

ウェブショップ
">天野喜孝作 法華経画 グッズショップ
">取扱品目録
日蓮宗のお店のご案内
">電子版日蓮宗新聞試読のご登録
">電子版日蓮宗新聞のご登録
日蓮宗新聞・教誌「正法」電子書籍 試読・購入はこちら

書籍の取り扱い

前へ 次へ
  • 名句で読む「立正安国論」

    中尾堯著
    日蓮宗新聞社
    定価 1,365円

  • 日蓮聖人―その生涯と教え―

    日蓮宗新聞社編
    日蓮宗新聞社
    定価 826円+税

書評
正法
side-bnr07
side-bnr07