オピニオン

2019年7月1日

プロになる

 茶道の心得がある僧侶が声明指導の時にこんな話をした。「茶道具の取り扱いで道具拝見の時、茶器を畳の上に近づけて持つのは、落としても傷つけないようにという配慮です。丁寧にと心がけていても、気が抜けて落としてしまうことがあります。茶道では、気持ちや精神だけでなく『作法の本来は、かたち、つまり技術だ』と教えます。声明の習礼も、何度もくり返すと気の緩む時があります。身体に根気よく染みこませて下さい。それが、かたちになります」と▼先日、小学生の人権スポーツ教室で似た話を聞いた。5年生が、指導してくれたプロバスケット選手に「プロはなぜ苦しい練習を続けるのですか?」と質問をした。プロは「まず個人練習で自分の技術を磨きます。チーム練習で形をつくります。例えばパスをする時、仲間がそこに必ずくると、身体に覚えさせるまで練習します。プロの場合、パスは仲間に球が渡って初めてパスになります」と答えたのです▼その後、人権擁護委員の私はこう話した「皆さんには、人権を守るプロになってほしいです。人権を守る精神を続けていくことは大切ですが、気が抜ける時があります。信じていた友だちに、体の特徴や方言、苦手なことでからかわれたら悲しいよね。だからね、傷つけない気持ちを体に染み込ませなければならないんだ。人権を守るこんな練習も必要なんだ」と。(雅)

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