2019年4月1日
◆本当の始まり
平成の元号が終わり、5月から新元号のスタートとなるが、こういった節目には、心機一転が図れたり、自分を含め何かをふり返る機会にもなることを考えれば、節目の必要性やありがたさを感じる。宗門では、今日から宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」の最終期となる第4期「結実活動」が始まった▼安穏な社会づくり、人づくりを目指すというのが宗門運動の目的だが、それにはキーワードがある。それは、「育成活動」期の24年度に始まった「合掌」だ。当初は、形としての合掌への意識付けがなされ、続いて降誕八百年のポスターに書かれたように「合掌の心を世界へ、未来へ」という、その本当の精神である「合掌礼」の意味をきちんと自分のものにする方向へシフトしたように感じる▼今年度からの「結実活動」ではさらに一歩進めて、「合掌礼」の心を基に「今できること」「今しかできないこと」を望む。合掌(但行礼拝)をすればそれで良いのではなく、その心で家族、周囲の人、世の中へ貢献することを求める。そのためにまず勉強することもそうだ。ほか、単純に「怒らない」もそうだし、「多様性を受け入れる」こともその1つだ。これこそ、真の法華信仰者だ。宗門運動の本当の始まりは結実活動かもしれない。合掌やその心の数だけ利他を行い、お題目と結縁し、立正安国を目指そう。(緑)