2016年1月1日
平成28年、宗教関連ではパリでのイスラム国のテロ事件をうけて
平成28年、宗教関連ではパリでのイスラム国のテロ事件をうけて、宗教の世俗化(社会の中で宗教がどのくらいの影響力うぃお持っているのか)と、異なる宗教への対処が、話題として上がるだろう▼私は西暦を使わない元号派である。西暦はイエス・キリストが誕生した年を紀元元年とするキリスト教の暦である。ならば仏教徒である私は、仏暦(釈尊降誕からの数え方)2559年を使うのかといえばそうでもない。仏暦とう言葉は、国語辞典には載っていないのだ。日本社会に対して、日本仏教の浸透度はこの程度のものなのか?▼かつて浄土真宗は「他力本願」という宗門の大切な言葉を、「他人の力(援助)を当てにする」という意味で使った政治家に抗議したことがあった。我が宗の「お題目」も南無妙法蓮華経の七字の他に、「俗語」として、実行できそうにない口先だけで唱える項目と、否定的意味で使われている。このお題目の使い方は間違っているという抗議を私たちは行動で示しているだろうか▼日本人は物事の本質を大事にしない。情勢が良い時は本質など考えなくても、うまくいくと言い、情勢が悪くなると本質論では間に合わないと言う▼オウム真理教のサリン事件の時、社会から突き付けられた「宗教って何?」という命題に宗教界は満足に答えられなかったことを忘れてはならない。今年こそは宗教の本質をわかりやすく世に行動していかなければと考える。(雅)