オピニオン

2015年4月10日

「如何なるを苦しきことと問うならば、ひとを隔てる心と答えよ」

「如何なるを苦しきことと問うならば、ひとを隔てる心と答えよ」とは良寛の詩である。隔てるとは、元々は神が天に昇り降りする時の聖と俗をへだてることをいう。転じて、自分と他人とをわける言葉に使われるようになった▼憲法では「ひとしく教育を受ける権利」をうたっているが、現実はそうではない。紛れもない日本人なのに日本国籍を持てないでいる無国籍の人がいることをご存じだろうか▼妻が婚姻中に妊娠した子は夫の子とする民法の規定がある。その制定は明治に遡るので、当然現代に合わない。妻が離婚後300日以内に出産した子は離婚前の夫の子となるため、離婚後同居した男性の子と分かっていても、戸籍上我が子とはできないのだ。前夫の子としたくないために、出生届を出さないままにしてしまう。或いは、夫のDVから逃れて知り合った男性との間にできた子を届けられず、その結果、住民票がないために義務教育が受けられないことになる。神奈川県在住の飯田さん(33)もその一人だ。義務教育の勉強は両親が教えてきたが、住民票がないため定職につけないでいる。住民票は戸籍がなくても自治体の判断で作成が可能だが、それがあまり知られていない▼ひとをへだてる心を持たず、しっかりと現実を見ていかねばなるまい。一人ひとりが関心を持ち、声を挙げていこう。現実を見て見ぬふりをするのは、お祖師様の立正安国の精神に反するのだから。(汲)

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