2014年2月10日
ひと月ほど前、あるお檀家の
ひと月ほど前、あるお檀家に月命日に朝8時頃に伺った。居間に入ると小学生の女児がテレビを食い入るように視ている。NHKの朝ドラ「ごちそうさん」だ。少し前にこの番組が子供にも人気だと聞いていたが、「なるほど」と納得。食べ物の場面がよく出るのがその理由の一つだという▼日本食がこの度ユネスコ無形文化遺産に登録された。世界各国で日本食ブームでもある。寿司、天ぷら、刺身ばかりではなくラーメンも人気だ。ヘルシーなだけではなく、本当に美味しいと受け入れられている。その人気度はイタリア料理、フランス料理に次いで3位。事実、日本食レストランは6年前で世界に24000店あり、いまも増え続けている。日本食レストランではナイフとフォークが用意されているが、常連客は箸を使う。確かにテレビを視ていると外国人が実に上手に箸を使って食べている姿は珍しくない。日本食を美味しく食べようと一生懸命に練習したのだろう。料理はその国に合うように工夫して調理し、しかも評判がいいという。その国の舌に合わせるのはいいのだが、その中で本来の日本食からかけ離れているものもある▼信仰生活においても、得てして周りのウケのいいようにしがちな私たちである。法華経のみ教えも、お祖師様のお言葉も自分勝手な解釈をして、真実の教えからかけ離れることであってはならない。(汲)