オピニオン

2013年9月1日

インドから持ち込んだ法華経の

インドから持ち込んだ法華経の聖地、霊鷲山の土を廃棄処分された時、私の頭に浮かんだのは、米国占領下の沖縄から夏の甲子園に出場した首里高校の野球部員だった。甲子園の土は、高校球児にとって神聖なものだ。植物防疫を理由に沖縄の海に捨てられた土を、球児はどんな思いで見ていたのだろう▼甲子園の土を最初に持ち帰ったのは、昭和22・23年の夏の大会を連覇した小倉高(旧制小倉中)のエース福嶋一雄氏とされる。三連覇のかかる24年の夏。準々決勝で負けた時、無意識にポケットに土を入れた。それを知ったのは長浜審判から届いた一通の速達だった。「甲子園で学んだものは、学校では学べないもの。ポケットの土にそれがすべて詰まっている。それを糧にこれからの人生を生きて欲しい」という内容だった▼野球殿堂入り表彰のため、64年ぶりに甲子園に立った福嶋氏は「甲子園はやっぱりいい。観衆が温かい」というコメントを残した。野球殿堂へと続く人生の原点に立った思いだろう▼日蓮宗教師の原点は僧侶なら誰もが経験する身延の信行道場だろう。23年ぶりに道場の板の間に立ったのは、指導する側であった。そこに立った時、重き責務と再び原点に立った感動に心が震えたものだ。指導に専念すべきであったが、道場生とともに修行している自分を発見して驚いた。身延の土を持って帰ったのはいうまでもない。(雅)

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