日蓮宗新聞
2026年4月1日号
菅野日彰前管長猊下がご遷化
日蓮宗第54・55代管長を務められた菅野日彰猊下(東京都大本山池上本門寺第83世)が3月10日に世寿90で遷化された。北海道礼文町(礼文島)ご出身の菅野猊下は、小樽市妙龍寺で出家得度(14歳)の後、東京経王教会担任、同梅森結社教導、同浄延院住職、静岡本山海長寺貫首を経て、池上本門寺の貫首に就任され、平成30年から第54代管長、令和4年から7年まで第55代管長を務められた。通夜・密葬は3月15、16日に営まれた。法号は玄妙院日彰上人。
菅野上人は小学校へ上がる年に住職の父、そして開山の祖父を相次いで亡くされたため、家族で寺を出られることを余儀なくされた。12歳の時に単身で礼文島を出られて妙龍寺で修行生活を始められた。そこで出会われた師匠の伊藤啓韶上人から僧侶の基本としての「お経と布教と掃除」を教わり、ご生涯を通して僧侶人生の指針にされていた。また唱題行の創始者・湯川日淳上人の指南を受けられた菅野上人は、「僧侶人生において常に唱題行があった」と述べられるほど唱題三昧を続けられ、唱題行の普及を目指す求道同願会長としても活躍された。さらには昭和48年から28年間、宗立谷中学寮の寮監として若い僧侶の育成も担われた。池上本門寺への晋山式では卒寮生約250人が駆けつけ、池上の町に唱題行脚の大行列ができた。
海長寺貫首代には南参道新設と大客殿建立、池上本門寺貫首代には総門改修、清正公堂建立などを完遂された。日蓮宗を統理する管長としては、日蓮聖人降誕800年慶讃のための各教区大会を巡錫された。ほか龍口法難750年、降誕800年慶讃大法要、「立正安国・お題目結縁運動」結願大法要、日蓮聖人御入山750年、終戦80年戦没者追善供養並世界立正平和祈願法要の各宗門法要を営まれた。
昭和12年、北海道生まれ。26年、妙龍寺で出家得度。32年、池上永壽院・市川弘法寺で随身。36年、立正大学仏教学部宗学科卒業。37年、日蓮宗教師認証。48年、宗立谷中学寮寮監、53年、経王教会担任。55年、梅森結社教導を兼任。58年、浄延院住職。平成14年、総本山身延山久遠寺布教部長。17年、海長寺貫首。22年、求道同願会長。27年、池上本門寺貫首。30年、第54代日蓮宗管長、令和4年、第55代日蓮宗管長。

日蓮聖人 第750遠忌ロゴ決定!
令和13年にお迎えする日蓮聖人第750遠忌に向けたロゴマークが決定しました。2月18日に日蓮宗宗務院内の日蓮聖人第750遠忌報恩奉行会内の委員会での審査と投票、および役員会での決定により、応募者27人・作品60点のなかからサトルさん(ペンネーム・千葉県)の作品が大賞に選出されました。応募作品はどれも力作ぞろいで、光岡潮慶宗務総長は「作品とコンセプトにはどれも皆さまの日蓮聖人への強い報恩の気持ちがあふれていました」と感想を述べています。ご応募いただいた皆さまに心から感謝を申し上げます。
サトルさんの作品は桜の花をモチーフにしています。サトルさんは、「桜は日本人の春のイメージですが、日蓮宗徒にとっては秋のお会式になくてはならないもの」とモチーフに決めたそうです。たしかにお会式の法要が営まれる堂内は桜の造花で埋められ、寂しさよりも華やかさがあります。日蓮聖人がご入滅されるとき、「ときならぬ桜が咲いた」と伝承されています。これは日蓮聖人への生きとし生けるものからの感謝の表れだったのではないでしょうか。今も同じように私たちはお会式前から集まり、その時を再現するように桜花を作り飾るのも報恩感謝の表れです。
今回の応募について奉行会担当者は「ロゴマーク募集にたくさんの応募をいただきありがとうございました。どのくらいの数が集まるのか心配でしたが、たくさんの応募によりみなさんが日蓮聖人第750遠忌へ関心を持っていただいていることがわかました。あと5年、決定したロゴマークとともに、そして皆さまとともに良い事業を展開していきたいと思います」と話しました。
また4月1日から「日蓮聖人第750遠忌特設WEBサイト」も本格オープンしました。今後のコンテンツも楽しみにしてください。ほか、日蓮聖人第750遠忌への寄付金の口座設定もされる予定です。
サトルさんは「僧侶檀信徒、全員で日蓮聖人に桜の花を捧げるような第750遠忌になるように」とロゴマークに願いを込めたともいいます。明るいロゴは未来へ日蓮聖人のみ教えを伝えていくイメージを持ちます。日蓮聖人第750遠忌の円成に向けて心を1つにして邁進していきましょう。
作品コンセプト=桜は日本人にとって春にはなくてはならない存在です。さらに日蓮宗徒にとってはお会式になくてはならない花です。お会式前にはみんなで集まり、感謝の気持ちをもって1つひとつ桜花を造り、堂内に飾ります。桜は日蓮聖人に報恩感謝を表す大事な花です。その桜を7つ丸く配置することで「7」と「0」、一重の桜の葉は5枚なので「5」として合わせて「750」としています。さまざまな色は世界の有り様を表し、円(円教=『法華経』)と7つの桜(お題目)で世界がつながることや、全員が日蓮聖人に桜の花を捧げるように第750遠忌を迎えることをロゴを通して願われています。また円のなかから、日蓮聖人が見守るように光が差し込む様子も表しています。




















