日蓮宗新聞

2024年11月20日号

池上本門寺でお会式

お会式① 第743回お会式が東京都大田区大本山池上本門寺で10月11~13日に営まれ、延べ約20万人が参拝した。12日のお逮夜には90の講中が参加する盛大な万灯練供養が行われ、日蓮聖人へ報恩の灯火を捧げるとともに、豪快な纏さばきやお囃子で池上の町を賑わせた。

池上本門寺の万灯練供養は令和元年(2019)の台風の影響や2年からのコロナ禍のため3年までの3年間中止となっていた。ただし3年は練供養はしないものの、多数の講中が日蓮聖人に報恩を捧げたいと大堂(祖師堂)で参拝した。練供養への思いが通じたのか、翌年には総門から此経難持坂(参道の石段)を上がり、祖師堂までの部分開催となり、昨年に池上の町を通る従来の万灯練供養の形に戻った。
平成25年の参拝以来、約10年ぶりの参加となった「野山万燈講」(岡山県吉備中央町妙本寺)は、5年前の令和元年に参拝計画を立てていたが、台風上陸により断念した。今回は講衆の学生や若い社会人が「池上で万灯をともそう」と積極的に講中に働きかけ参拝が実現したという。講元の楢﨑修さん(68)は「池上の町なかではたくさんの見物客に迎えられお祭り気分で楽しめましたが、総門からは〝題目囃子のみで日蓮聖人への報恩〟という気持ちも講衆で共有できました。本当に気持ち良かった。これからも参加します」と笑顔を見せた。
13日朝、日蓮聖人のご入滅を偲ぶ臨滅度時法要に先立ち、大堂で塚本智秀師(静岡県圓恵寺住職)による聖人のご誕生からご入滅までのご一代記を語る特別説教が行われた。苦しむ人びとを救うために正しい仏法を求められ、法華経を弘められたご一生を語りあげ、「今日も私たちにお題目の力をもって混迷の世の中を生きる術をお示しでいらっしゃいます」と合掌した。
法要では読経に続き、日蓮聖人がご入滅されたと伝わる午前8時頃、導師を務められた菅野日彰貫首猊下が故事に倣い臨滅度時の鐘を打ち鳴らされた。堂内外陣や土間に集まった参列者約300人は鐘の1打1打を心に染み込ませるように頭を垂れ、ご入滅の往時に思いを馳せた。
日蓮聖人は弘安5年(1282)10月13日に数え61歳でご入滅された。令和13年には第750遠忌を迎えるため、日蓮宗では記念法要や行事が行われる。

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2024年11月1日号

スリランカにお題目の華咲く

スリランカ・コロンボ日蓮仏教会佛心寺の開堂供養が9月29日、田中恵紳宗務総長を導師に営まれた。同寺の由緒は、2013年にゲムヌ・ラナスーラ理事長が、東南アジアの開教師(現国際布教師)として活動していた野田寛行師とエルフィナ妙布師(現インドネシア・ジャカルタ蓮華寺主任)に連絡をしたことから始まる。両師による巡回布教やゲムヌ理事長の自宅に設えられた小さな仏間での熱心な信行、また地域での慈善活動を通じて、温められてきた信仰が11年後に華開いた。エルフィナ師が担当する国際布教拠点の開堂供養は昨年のジャカルタ蓮華寺に続く。
スリランカは古来上座部仏教だが、法華経も伝来するなど大乗仏教が盛んな時期もあり、今でも上座部の寺院に菩薩が祀られていることがある。人びとの心には大乗の精神が根付いていることもあり、善行を施し功徳を積むことも意識されている。佛心寺のメンバーは地区に住む貧しい人たちへの食糧を届ける活動を行ってきた。2022年に起きた財政破綻のための対外債務不履行による急激なインフレで国民が食べ物にも困窮しているときには、東南アジアの日蓮宗諸寺院が協力して地域の貧困家庭に食料を提供した。
堂宇建立はメンバーの募金のほか、東南アジアの理事長が集まる会議で、スリランカの堂宇建立を助けようとある程度の資金が渡されたことも大きい。東南アジア・南西アジアの各寺院などは国境・民族を超えてワンチームのようであり、今回の法要にもマレーシア・インドネシア・シンガポールからメンバーが駆け付け慶事が祝われた。
法要に先立ち、近隣の上座部仏教のウィーディヤゴダ寺の本堂で田中総長導師に自我偈とお題目が唱えられた後、スリランカの民族舞踊の先導で佛心寺までの練り歩きが僧侶とメンバーらによって行われた。
法要は堂内外に約150人が参列するなか、スリランカの伝統行事のオイルランプ点灯式で幕を開けた。田中総長はじめ東南アジアの各寺院の代表者が幸せな門出や素晴らしい未来を願いながら、ランプに火を灯した。続いてエルフィナ師の発音でパーリ語での節がついた「三帰依文」の奉唱、方便品や自我偈、お題目に渡り、僧侶とメンバー全員の読経・唱題が新しい堂内にこだました。メンバーの子どもたちによる献供を見届けた田中総長はご宝前で「エルフィナ師の蒔きたる仏の種はこの獅子国で芽をいだし、信徒らが唱えるお題目の慈雨により道念堅固の華を咲かせたり」と述べるとともに、〝日本の仏法の月氏へかえるべき瑞相〟と日蓮聖人のお言葉を体する浄行に謝意を表した。また法要後の挨拶では、東南アジアの各国を文字通り東奔西走し、教えを説くだけではなく病気の人や貧困家庭への慈善事業に邁進するエルフィナ師を称えた。
祝辞として上座部仏教僧侶のウィーディヤゴダ・ヴィジィタロタ・テ師が「他者の苦しみを見て彼らを助ける利他行のグループに祝福を」と地区での活躍を期待した。また謝辞に立ったゲムヌ理事長は「私たちがしていることはこの地域の人たちのサポートです。この物語は11年前に始まり、さまざまな人たちの助言により豊かな旅になりました。本当に感謝しています」と話すと大きな拍手が沸き起こった。最後にエルフィナ師が「法華経は、私たちは1人ひとり違うが、それぞれに役割があり支え合っているという教えです。スリランカの人たちに幸せが広がるようにみんなで頑張っていきます」と挨拶した。

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新年のご挨拶。

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